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八丈島、三宅島・0 [■旅行記]

伊豆七島(大島、利島、新島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島)のうち、利島と御蔵島には飛行場がありません。

飛行場見学でお邪魔するのは残りの5島ということになります。

今までずっと手つかずだったのですが、7月中旬出掛けてきたのでした。

 

2000年の全島避難の記憶が未だ生々しい三宅島ですが、東海汽船による定期航路は早々に再開したものの、

航空路線の方は再開まで随分時間を要しました。

というのも、火口から三宅島空港の滑走路まで僅か3km程なのですが、

よりによって火口から空港に向かって風が吹くことが多く、

そのせいで滑走路の北半分が「火山ガス高濃度地区」に指定されてしまい、離着陸ができなかったのです。

その後ガスの発生が徐々に収まってきたため、規制地区のすぐ外側に暫定ターミナルを設け、

2008年4月になってやっと定期便運航再開の運びとなりました。

現在ANAの羽田便が毎日1往復しているのですが、「徐々に収まってきた」とはいえ、

火山性ガスは現在でも断続的に続いており、

このガスと風向きの関係で非常に欠航が多く、平成23年度の就航率はナント34%!!

3日に1回しか飛ばないのです。

「ホントに日本の話??(@Д@)」と思ってしまうような空港事情ですが、

東京にこんな厳しい環境の空港があったのですね。。。

ネット掲示板を見たら、「火山性ガスによる欠航」のことが日々の話題になっていて、

「ガス欠」と表現されてました ^^;

2008年発行の「全国空港ウォッチングガイド」(イカロス出版)によりますと、この三宅島空港について

「空港敷地の一部が火山ガスの高濃度地区にあたり、周辺での撮影は望めない。暫定ターミナルからエプロンを眺めることは可能だが、ターミナルより北側への立ち入りは規制される」

と書かれていました。

当初は、(高いけど調布飛行場からも便が出てるし、伊豆諸島はヒコーキで行こうかしらん)

などと考えていたのですが、こんな調子では三宅島便はアテにできません。

ということで船便を調べたのですが、伊豆七島は、

「大島、利島、新島、神津島の航路」と、「三宅島、御蔵島、八丈島の航路」でハッキリグループ分けされていました。

てっきり1隻の船で7島を順番に回っているのだと思っていたのですが、

三宅島に行こうと思ったら、「三宅島、御蔵島、八丈島にしか寄らない航路」を利用するしかないのです。

東京から近い「大島、利島、新島、神津島の航路」は大型客船の他にジェットフォイルが一日数便出ているのですが、

東京から遠い「三宅島、御蔵島、八丈島航路」にはジェットフォイルなどはなく、

東京を夜出港する大型客船一便しかありません。

それで今回は、「三宅島、御蔵島、八丈島の航路」を利用して、三宅島と八丈島の飛行場を回ることにしたのでした。

 

この航路の時刻表はこんな感じ。

竹芝桟橋   22:20出港

三宅島  (翌朝)5:00入港

御蔵島     6:00入港

八丈島     9:20入港

そして僅か40分後にはもう折り返し、再び各島に寄港しつつ、20:50 竹芝桟橋入港。

これを毎日繰り返します。途中寄港する各島の接岸時間はたったの5分(上りの三宅島のみ10分)だけ。

このスケジュールを、この時期は3,837トンの「かめりあ丸」1隻でこなしています。

エンジンが冷える間どころか、止める間もない程の忙しさ。LCCもビックリの働き者ですね(@Д@)

船長さんたちクルーはどんなシフトパターンなんでしょうか。

船便はこれだけなので、島の空港を見学しようとすると必ず一泊する必要があります。

この航路について、出発前日のオイラの認識はこんな感じ。

まさかこの航路に壮絶なドラマがあろうとは、知る由もありませんでした。

 

三宅島について調べてみたら、未だに大量の火山性ガスの噴出が続いていて、

火口付近は現在も「立ち入り禁止区域」であり、山の中腹付近まで、島のかなりの割合が「危険区域」になっていて、

常時ガスのモニターがなされていて警戒レベルを知らせるようになっています。

また、島内ではガスマスクの常時携帯が義務付けられている(!!)とのことで、

ガスマスクは、定期船の出る竹芝客船ターミナル内、三宅島観光協会で販売しているのだそうです。

東京からちょっと先の島なのにガスマスクが必要とは。。。なんだか○ウシカの世界みたいです(☆Д☆)

こんなことになっているとは、オイラは今回の計画を立てるまでまったく知りませんでした。

今回はデイバッグ1つで極力身軽に動きたいので、ガスマスクは三宅島に到着してから購入することに。

 

それにしても空港の半分が制限区域って。。。

オイラが三宅島に滞在するのは、14:10入港から翌日の14:20出港まで。

そして三宅島に定期便が飛来するのは、12:30~13:20。

三宅島入港初日は既にヒコーキが行ってしまった後になるので、チャンスは翌日の出港前の短い時間しかありません。

就航率34%ですから、オイラが三宅島に1泊してヒコーキを目撃できる確率は1/3なのであまり期待できません。

それはそれでそのままブログネタになるのですが、ロクに空港に近寄ることすらできないかも。

前フリが甚だ長くなってしまいましたが、ということで八丈島と三宅島に出掛けたのでした。

 

(続きます)


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コメント 2

oldman

これらの島の空港には、出かけた事がありません。
レポを楽しみにしています。
私はガスマスクを着用をして一時期仕事したのちに、
始業中は防塵マスク取り外し、禁止の職場でした。
昼休み以外は・・・・10年以上マスク生活です。夏はとても厳しいです。
by oldman (2013-09-30 21:45) 

とり

皆様 コメント、nice! ありがとうございます。m(_ _)m

■OLDMAN様
マスク常用の職場だったのですか!(@Д@)
お疲れ様でしたm(_ _)m
by とり (2013-10-01 06:35) 

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