静岡県・中島飛行機原谷地下工場跡地 [├場所]
2015年9月訪問 2021/12更新
静岡県掛川市にあった「中島飛行機原谷地下工場」。
この情報はtakkunさんから頂きました。takkunさんありがとうございましたm(_ _)m
昭和19年12月の東南海地震で中島飛行機浜松工場が倒壊したため、
空襲から逃れるため当原谷地区で地下工場を造るべく、掘削工事が始まりました。
昭和20年の春にこの周辺の農家に朝鮮人労働者が連れて来られ、民泊が割り当てられました。
ツルハシやスコップで壕を掘り、レールを敷いてトロッコで土を運び出したのだそうです。
造成のため、後に潰されてしまった地下壕もあるのですが、約40本の地下壕が現存し、
総延長は1.5kmにもなるのだそうです。
「決死増産」の大号令の元、航空機エンジンを生産し続けるよう指示が下ったのですが、地下壕は大半が未完成で、
旋盤が湿気で故障するなどトラブルが多く、工場として稼働したものはほとんどなかったのだそうです。
作業に動員、従事した朝鮮人労働者は2,000~3,000人にも及ぶと言われています。
こうした地下壕は、「廃墟マニア」、「遺構探索」といったかなりメジャーな趣味のジャンルに入るため、
当地も数々の探検隊員のレポートがアップされています。
「田谷地下壕」等でググればたくさんヒットします。
地下壕1本レベルで探索がなされていますので、興味のある方は見てみるとよいです。
また、この周辺には隧道もあり、隧道マニア必見となっております(宣伝)。
県道81号線ですぐ目の前ので行けます。
植生が猛烈に濃いですが、山肌に辿り着くと、穴が二つ並んでいます。
1つ目の穴
写真では伝わりませんが、確かにこの先に開口部らしきものがあるのですが、これ以上入って行けず撤退。
2つ目の穴。
濃い藪の中をどうにかこうにか身動ぎしながら辿り着きました。
確かにありました!
立ち入れないようになっていますね。
滅多に使わないD200のフラッシュが火を吹くぜ!
中はこんな感じ。
狭いトンネルが続いてます。
静岡県・中島飛行機原谷地下工場跡地
所在地:静岡県掛川市
座 標:N34°48′12″E137°57′57″
(座標はグーグルアースから)
沿革
1944年12月 7日 東南海地震発生
1945年 春 地下壕工事のため朝鮮人労働者が連れて来られる
関連サイト:
ブログ内関連記事■
コメント 0