アメリカ・ハイダバーグ水上機基地 [├海外の空港、飛行場]
2017年5月作成(データは作成時のものです)
skyvector.com
アラスカ州ハイダバーグにある「ハイダバーグ水上機基地」。
1959年2月開設の国営公共用水上機基地で、東西方向 1,524mx610m の離着水エリアが設定されています。
2006年の運行数は1,000回で、その内訳は、エアタクシー50%、ゼネアビ50%でした。
■航空会社 / 行先
Taquan Air / Ketchikan
余談ですが、"Seaplane"の訳出について。
当空港の名称は、FAA等正式な資料で、"Hydaburg Seaplane Base" と記載してあり、
この"Seaplane Base"をグーグルマップでは、「飛行艇基地」と表記しています。
"Seaplane"を辞書で引くと、「水上飛行機」、もしくは、「水上飛行機、飛行艇」とあります。
なので、"Seaplane Base"を「飛行艇基地」と表記しても間違いという事ではないのですが、
厳密に言うと「飛行艇」とは、「水上にあるとき、主に艇体によってその重量を支持する水上機」と定義されています。
「艇体」とはヒコーキの胴体のお腹部分のことで、
胴体底部がどっぷりと水に漬かっている機体(二式大艇とか新明和のUS-1,US-2とか)を指します。
実際このテのヒコーキのお腹部分はまるで船のような形状になっていて、まさに「艇体」です。
英語では、"flying boat"(飛行艇) という言葉がちゃんとあります。
一方、「フロートによってその重量を支持する」水上機は、特に「フロート水上機(floatplane)」として区別されています。
まあ「フロート水上機」なんて一般的な言葉ではないですけど。
要するに、水上機は水上での浮かび方によって「飛行艇」か「フロート水上機」のどちらかに大別されるということです。
大雑把にいって、大型の水上機=飛行艇 小型の水上機=フロート水上機 のことが多いです。
ということで、「飛行艇基地」と訳すると、厳密にはそこに飛来して良いのは飛行艇のみで、フロート水上機はお呼びでない。
的なことになってしまうのですが、グーグルマップ画像を見る限り、アラスカの水面に浮かんでいるのは、
ここまでオイラが確認した限りでは、フロート水上機ばかり。
拙記事を作るのに大変お世話になっている某サイト様でも、
グーグルマップの表記と同じく、しばしば登場する"Seaplane Base"を「飛行艇基地」と訳しておられるのですが、
当ブログと致しましては、"Seaplane"の意味をわざわざ狭めるようなことはせず、
飛来してくるのが飛行艇でもフロート型でも構わないように、広い意味で「水上機基地」とさせていただきます。
アメリカ・ハイダバーグ水上機基地
ハイダバーグ水上機基地 データ
設置管理者:Alaska DOT&PF - Southeast Region
種 別:公共用
3レター:HYG
4レター:PAHY
標 高:0 ft / 0 m
標 点:55°12′23″N 132°49′42″W
滑走路:5,000ft/1,524m
方 位:E/W
表 面:水
関連サイト:
Wiki/Hydaburg Seaplane Base■
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