那覇空港・1 [├雑談]
那覇空港は、2020年3月末の第二滑走路供用開始に向け、現在工事を進めている訳ですが、
琉球新報 2017年9月18日 06:00(Web版) 「新旅客ビルと施設一体整備 促進連盟が那覇空港拡張案」■ によりますと、
両方の滑走路の間を埋立て、そこにターミナルビル、駐車場を建設、
更にはホテルや商業施設、コンベンション施設などの機能を一体的に集積し、
「世界最高水準の国際リゾート・ビジネス空港」とするという計画案を立てています。
県内36団体でつくる「那覇空港拡張整備促進連盟」がまとめたなんとも壮大な計画であり、
今後案として提示していく予定なのだそうです。
瀬長島大好きなオイラと致しましては、この大規模な埋め立てにより、
島が飲み込まれてしまわないだろうかと心配だったんですが、
構想図では瀬長島はそのまま島として残ります。
気の早過ぎる心配ですけど。
ところで少し前に那覇空港第二滑走路の記事を書きました■
要約しますと、「二本目の滑走路が完成しても、種々の制約から発着枠は微増に留まる(2015年度実績比+17.8%)」
という内容でした。
第二滑走路が供用開始しても発着枠が微増に留まる「種々の制約」とは、
(1)那覇空港の北側に米軍嘉手納飛行場への進入経路が重なる空域の問題でオープンパラレルが採用できない
(2)旅客ターミナルと第2滑走路を行き来するには、陸側滑走路の離着陸を止めて横断しなければならない
(3)自衛隊機の使用が増えている
でした。
(1)の制約についてはいろいろ調べてみたんですが、結局今のところ問題の全容も解決方法もよく分かりません。
一応調べたことを次回以降の記事で書く予定ですが、
この(1)の問題を解決するためには、アメリカとの(きっと相当タフな)交渉が不可欠となります。
(2)については、「新旅客ビルと施設一体整備」計画について取り上げた琉球新報の中で、
「現状では第二滑走路が供用開始しても発着枠が微増に留まる制約」として唯一触れられています。
現状では、今ある滑走路を横断しないと新しい滑走路が使えないですが、
「ターミナルビルの両側に滑走路」という形にすれば、この問題は解消しますからね。
同紙では加えてこのまま利用客が増えても、現行ではこれ以上施設を建設する用地がない。という問題に焦点を当て、
滑走路間を埋立てればこの問題を解消できるという内容になっています。
(3)についてですが、1本滑走路運用の福岡空港が航空自衛隊、海上保安庁、米軍も使用しており、
しかも、那覇空港の上をいく発着数をこなしています。
この大規模埋め立てが実現すれば空港用地が格段に広くなり、諸施設配置の自由度が増しますから、
これでなんとかなるのではないかと(希望的観測ですけど)。
那覇空港の第二滑走路は、海を埋立てての海上滑走路で、
完成には6年余の歳月と、約2,000億円という莫大な費用を要する計画です。
沖縄県諸団体のぶち上げた「新旅客ビルと施設一体整備」計画は、
この海上滑走路建設より遥かに大きな話で、ほとんど新規に巨大海上空港新設を推進するようなものです。
(1)の米側との問題を解消しないまま、その上更に海上空港プロジェクトというのはどうなんでしょうか。
まずは二本の滑走路の性能をフルに使える環境を整えるのが先決と思うんですが。。。
それとも、既成事実を作ってからアメリカとの交渉に入るつもりなのかしらん。
大規模開発により生まれ変わり、東アジアの玄関口として各国のヒコーキが盛んに飛び交う那覇空港-
個人的にはそんな那覇空港を是非見てみたいのですが、
立派過ぎるハコは作ったのに、それがほとんど活かされず、お寒い状況。というのは見たくないです。
…オキナワだけに。
でも今の日米両首脳の(気味が悪い程の)仲良しっぷりを見ていると、
首相が「お願い」と言えば、大統領が二つ返事で「オッケー♪」なんて言ってくれないかしらん。
(来週月曜日に続きます)
琉球新報 2017年9月18日 06:00(Web版) 「新旅客ビルと施設一体整備 促進連盟が那覇空港拡張案」■ によりますと、
両方の滑走路の間を埋立て、そこにターミナルビル、駐車場を建設、
更にはホテルや商業施設、コンベンション施設などの機能を一体的に集積し、
「世界最高水準の国際リゾート・ビジネス空港」とするという計画案を立てています。
県内36団体でつくる「那覇空港拡張整備促進連盟」がまとめたなんとも壮大な計画であり、
今後案として提示していく予定なのだそうです。
瀬長島大好きなオイラと致しましては、この大規模な埋め立てにより、
島が飲み込まれてしまわないだろうかと心配だったんですが、
構想図では瀬長島はそのまま島として残ります。
気の早過ぎる心配ですけど。
ところで少し前に那覇空港第二滑走路の記事を書きました■
要約しますと、「二本目の滑走路が完成しても、種々の制約から発着枠は微増に留まる(2015年度実績比+17.8%)」
という内容でした。
第二滑走路が供用開始しても発着枠が微増に留まる「種々の制約」とは、
(1)那覇空港の北側に米軍嘉手納飛行場への進入経路が重なる空域の問題でオープンパラレルが採用できない
(2)旅客ターミナルと第2滑走路を行き来するには、陸側滑走路の離着陸を止めて横断しなければならない
(3)自衛隊機の使用が増えている
でした。
(1)の制約についてはいろいろ調べてみたんですが、結局今のところ問題の全容も解決方法もよく分かりません。
一応調べたことを次回以降の記事で書く予定ですが、
この(1)の問題を解決するためには、アメリカとの(きっと相当タフな)交渉が不可欠となります。
(2)については、「新旅客ビルと施設一体整備」計画について取り上げた琉球新報の中で、
「現状では第二滑走路が供用開始しても発着枠が微増に留まる制約」として唯一触れられています。
現状では、今ある滑走路を横断しないと新しい滑走路が使えないですが、
「ターミナルビルの両側に滑走路」という形にすれば、この問題は解消しますからね。
同紙では加えてこのまま利用客が増えても、現行ではこれ以上施設を建設する用地がない。という問題に焦点を当て、
滑走路間を埋立てればこの問題を解消できるという内容になっています。
(3)についてですが、1本滑走路運用の福岡空港が航空自衛隊、海上保安庁、米軍も使用しており、
しかも、那覇空港の上をいく発着数をこなしています。
この大規模埋め立てが実現すれば空港用地が格段に広くなり、諸施設配置の自由度が増しますから、
これでなんとかなるのではないかと(希望的観測ですけど)。
那覇空港の第二滑走路は、海を埋立てての海上滑走路で、
完成には6年余の歳月と、約2,000億円という莫大な費用を要する計画です。
沖縄県諸団体のぶち上げた「新旅客ビルと施設一体整備」計画は、
この海上滑走路建設より遥かに大きな話で、ほとんど新規に巨大海上空港新設を推進するようなものです。
(1)の米側との問題を解消しないまま、その上更に海上空港プロジェクトというのはどうなんでしょうか。
まずは二本の滑走路の性能をフルに使える環境を整えるのが先決と思うんですが。。。
それとも、既成事実を作ってからアメリカとの交渉に入るつもりなのかしらん。
大規模開発により生まれ変わり、東アジアの玄関口として各国のヒコーキが盛んに飛び交う那覇空港-
個人的にはそんな那覇空港を是非見てみたいのですが、
立派過ぎるハコは作ったのに、それがほとんど活かされず、お寒い状況。というのは見たくないです。
…オキナワだけに。
でも今の日米両首脳の(気味が悪い程の)仲良しっぷりを見ていると、
首相が「お願い」と言えば、大統領が二つ返事で「オッケー♪」なんて言ってくれないかしらん。
(来週月曜日に続きます)
ワタシとしては、立派な玄関が完成したら、
紅い大陸の持ち物になってしまうことだけは
避けてほしいものであります!
by an-kazu (2017-11-20 20:51)
■an-kazuさん
その発想、「アメリカに守られているお陰で中国が責めてこずに済んでいる」
戦後ずっとそう言い続ける親戚のオバー達の考えに近いと思います。
恥ずかしながらオイラはそこまで思い至りませんでしたm(_ _)m
by とり (2017-11-22 05:07)