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那覇空港第二滑走路 [├雑談]



那覇空港の利用者数はこのところ右肩上がりを続けています。

それも沖縄総合事務局と大阪航空局の予測を遥かに上回るペースで。

2010年度に那覇空港の利用者数は約1,423万人でした。

この年度を起点として、利用者数は2030年に1,605万~1,928万人と予測していたのですが、

なんと2016年度に2,003万人と、早々に2,000万人を突破してしまいました。

1本の滑走路で運用する国内の空港として利用者数一位は、超過密の福岡空港で、

那覇空港はそれに次ぐ数字になっております。

LCCの就航拡大と観光客数の増加、そして国際線利用客が大幅に伸びたことが、

予測を遥かに上回る増加につながりました。

貨物も順調です。

(ただし那覇を貨物ハブに設定しているANAは、今後効率化を図り、那覇を縮小する意向と最近発表しています)


福岡空港は2024年に第二滑走路完成予定であり、

拙ブログでも以前ちょっと書きましたが、那覇空港は現在沖合にもう一本滑走路を建設中です。

2020年3月供用開始予定の第二滑走路で、2,700mx60mの平行滑走路です。

2本の滑走路は1,310m離れており、独立して運用可能な「オープンパラレル方式」となっています。

琉球新報2017年7月2日付によれば、15年度の発着回数は約157,000回でした。

国土交通省大阪航空局の算定によれば、第2滑走路完成後の処理容量は年間で約185,000回。

倍増どころか、それに遠く及ばないたった17.8%しか増えません。

独立して運用可能な滑走路がもう一本増えるのに、なんでこんな微増に留まるのかについて航空局曰く、

(1)那覇空港の北側に米軍嘉手納飛行場への進入経路が重なる空域の問題でオープンパラレルが採用できない
(2)旅客ターミナルと第2滑走路を行き来するには、陸側滑走路の離着陸を止めて横断しなければならない
(3)自衛隊機の使用が増えている

なのだそうです。

これではせっかくの海上滑走路が完成しても、空港の過密状態は解消できません。

「アジアの貨物ハブ」等、那覇空港の立地故の活用プランも現在の過密状態が解消されてこそなんですが。。。

なんとかならないものなんでしょうか。

現行滑走路の東側(陸側)には陸自、空自の広大な用地があり、民間空港用地がウナギの寝床みたいになってるんですが、

ここまできたら、いっそ両方の滑走路の間も埋立ててしまって、自衛隊の機能はそちらに移す。

なんてダメですかね~。

あちこちから怒られちゃうかしらん。

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