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千葉県・習志野演習場の不時着場跡地 [├場所]

   2017年11月訪問 2022/1更新  



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撮影年月日 1947/11/08(昭22)(USA M636-A-No2 222) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)

千葉県‎船橋市‎習志野台にある陸自の「習志野演習場」。

第一空挺団の降下訓練が行われる場所です。

ここは元「習志野陸軍演習場」で、演習場内に不時着場が設定されていました。

■防衛研究所収蔵資料「航空路資料第3 関東地方飛行場及不時着陸場 昭和18.8 水路部」

の地図に不時着場エリアが示されており、その通りに作図したのが先頭のグーグルマップの方形部分です。

これは他の不時着場でもよくあることですが、1947年の航空写真で確認すると、

不時着場として設定されていた場所には特に地割等設けていなかったようです。

航空写真中央で一番目立っている長方形のものは、同水路部資料に「射撃場」と記されていました。

また、拙記事「習志野離着陸場」(下記リンク参照)に2014年8月、

アギラさんからこんな気になるコメントを頂いていました。

この間、戦前の古い飛行場を調査中に昔の習志野演習場関係者からも
話が聞けました。
その人が言うには縦横短い滑走路が2つあり(地図で大雑把な場所は
聞いたのですが、、)
米軍の小型機もあったと言っていましたがいつ造られたかまではわか
らないそうです。
昭和40年ごろ(うろ覚えだそうです)に無くなったとも言っていま
した。

習志野演習場に2つあったとされる飛行場ですが
地図では分かりづらかったものが俯瞰写真を見たら縦の滑走路の場所
は分かったような気がしました。
教えてもらった滑走路の縦は地図では演習場内の道に沿っているよう
に見えましたが俯瞰写真では成田街道に近いヘリパッドの横に広い滑
走路のようにあるのが当時、縦側にあった滑走路の場所の様です。
見た感じでは今もソフトフィールドのランウエイとして使用している
かもしれません。
これに対して横の滑走路がL字型かト字型のようにあったと教わりま
したが俯瞰写真でも確認できませんでした。(本人もそこまで詳しく
は覚えてなかったようですし訊かれるとも思っていなかったようです)

昭和40年位まであった「縦と横の短い滑走路」とはどれだろうと探してみたものの、

残念ながらオイラも「これかなあ」というものは縦のものしか見つけられませんでした。

上の航空写真西側の白矢印のところにうっすら映っているものがその「縦の滑走路」なのではないかと思います。

この滑走路らしきもの、ターニングパッドも含めて450mしかなくて、本当に短いです。

アギラさん情報ありがとうございましたm(_ _)m


DSC_0020.jpg
撮影地点。

現在はフェンスの向こう側が演習場、こちら側は宅地なんですが、

陸軍当時はフェンスのこちら側も含めてこの辺りが不時着場でした。



     千葉県・習志野演習場の不時着場跡地           
習志野演習場の不時着場 データ
設置管理者:陸軍
種 別:不時着場
所在地:千葉県習志野市東習志野8丁目他。習志野演習場内
座 標:N35°42′26″E140°04′54″
標 高:28m
着陸帯:610mx310m
(座標、標高、着陸帯長さはグーグルアースから)

関連サイト:
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この記事の資料:
防衛研究所収蔵資料「航空路資料第3 関東地方飛行場及不時着陸場 昭和18.8 水路部」


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