県営千葉県魚群探見飛行場跡地 [├国内の空港、飛行場]
2017年11月訪問 2022/1更新
撮影年月日 1948/03/02(昭23)(USA R1069 34)■
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)
戦争末期の千葉県銚子市で、水上機による魚群探見飛行が行われていました。
■続銚子市史Ⅰ昭和前期(昭和58年2月11日発行)に「県営千葉県魚群探見飛行場」についての記述がありました。
一部抜粋させて頂きます。
p541~ 特異な魚群探見飛行事業 猿田秀文は昭和十七年から千葉県技師の身分となり、千葉県魚群探見飛行場長として開設の準備に当たった。新飛行場の格納庫は本城町地先、現県立銚子水産高等学校の西側に建設され19年に入ってから間もなく業務を開始した。(中略)銚子市本城町地先利根川を埋立てた県有地約二千坪の基地と竹製通信筒三千本は既にでき上り間口、奥行各十間、高さ二十二尺の格納庫と付属事務所の建設は今月下旬竣工の予定
この市史から、場所は本城町地先、現県立銚子水産高等学校の西側、利根川を埋立てた県有地二千坪であること、
時期は昭和19年に入って間もなくであることが分かります。
水産高校の西側なので、グーグルマップと、1948年の航空写真を見比べ、
水産高校の敷地西側の境界に赤線を引いてみました。
市史には飛行場の位置については学校の「西側」とだけあり、「西隣」とか、「西に隣接」とは書かれていないので、
すぐお隣である保証はないのですが、この赤線以西に「県営千葉県魚群探見飛行場」があったはずです。
航空写真で見ると、周辺は宅地、整備された圃場が広がっているのですが、
水産高校の西隣だけ周囲と異なっています。
それで恐らくここに、水産高校の西隣に飛行場があったのではないかと。
赤マーカー地点。
水産高校の西側。ここで180°回頭すると-
こんな感じ。
現在はすっかり整備され、会社になっていますが、
当時はここに飛行場があり、ここから水上機が飛んでいたはずです。
千葉県・県営千葉県魚群探見飛行場跡地
県営千葉県魚群探見飛行場 データ
設置管理者:千葉県
種 別:水上機用飛行場
所在地:千葉県銚子市本城町地先利根川埋立て地(現・千葉県銚子市長塚町1丁目)
座 標:N35°44′29″E140°48′18″
標 高:0m
(座標、標高はグーグルアースから)
沿革
1944年 魚群探見業務開始
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この記事の資料:
続銚子市史Ⅰ昭和前期