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フィット4 [■ブログ]

フィット3(ガソリン)から現行のフィット4(ハイブリッド)に乗り換えて1年経ちました。

1年乗ってみた感想をアレコレ書いてみます。


燃費

運転すること自体初めてだったんですが、これまでハイブリッドには少々懐疑的でした。

「エネルギー変換はロスが非常に大きい」というのがその理由で、

ハイブリッドは(方式にもよるんですが)、エンジンの軸回転を電気に変換し、変換した電気をバッテリーに貯め、

貯めた電気をモーターで再び軸回転に変換するという、エネルギーの変換を繰り返します。

制御装置も凄い発熱するらしいし(後席隅に冷却用空気取り入れ口がある)、

ハイブリッドシステムの分、重量も増します(オイラの乗ってるタイプだと、ガソリン車と比べて+100kg!)。

カタログ値と実燃費はまた別ですし。

それでも巷で「ハイブリッドは燃費が良い」と言われているので、

これまで乗ってたフィット3と比較して、実燃費が三割位良くなればいいなぁ。

と思ってました。

コロナの影響で、乗り換えてからの1年間に跡地巡りをしたのは、都内日帰りの1回のみ。

あとは、群馬、茨城、東京に日帰りでそれぞれ1回。

それ以外は、埼玉県内でひたすら仕事で使用しました(あとは私用でお使いとか)。

燃費的には厳しい使用条件なんですが、1年通しての燃費はこうなりました。


Screenshot_20210310-131120.jpg


オイラの乗ってるタイプのフィット3とフィット4、燃料容量はどちらも40Lで変わらずです。

フィット3の場合、仕事だけで使うと、満タンで500km前後走れたんですが、

これがフィット4だと1,000km前後となり、燃費が単純に倍になりました。

仕事の際は、常に大人1,2人分の荷物を積み、市街地をチョコマカと走り回るという、

燃費的には厳しい条件だったんですけどね。

すみません。ハイブリッド舐めてましたm(_ _)m

燃費は季節によってバラつきがあり、冬季は25km/L台、エアコンを多用する夏季は27km/L台。

エアコン使わない時期は、調子がいいと29km/L台となりました。

ガソリン車とは逆で、冬の方が燃費悪いですね。

「ハイブリッドは冬季に燃費が悪化する」という点は、事前にguchiさんから教えて頂いていたんですが、

本当にその通りになりました。

ググってみると、

冬季はエンジンを温めるため、余計にエンジンを回すから。

的な記事がたくさん出てきます。

冬季は朝の出発時、パワースイッチを入れると確かにしばらくエンジンが回り続けます。

ただし、外気温が0℃でも、5分も走ればEVモードに切り替わるため、

「満充電になっているのに、温めるためだけにエンジンが回り続ける」

ということは一度もありませんでした。

もっともヒーターを入れると話は別で、満充電になりかけても、まだまだエンジン回す勢いです。

貧乏性のオイラはバッテリーゲージを見ながらヒーターを使ったので、

「満充電になっているのに~」とい状態にはなりませんでした。

それでも冬季の方が燃費はガクッと落ち込んでしまいます。

なぜなんでしょう。不思議です。

気温が低いとバッテリーの性能が低下するからとか、そういう理由かしらん。


安全運転支援システム

ACC(クルーズコントロール)と、LKAS(車線維持)がどんな作動をするのか、

実際に高速道を走った際、試してみました(たったの30kmだけですけど)。

システムを作動させて走行してみると、設定した速度を1km/hたりとも外さないし、

車間が詰まると自動で減速し、前方が空くと設定速度まで増速もします。

他の車種の話なんですが、「車線維持装置は特にカーブで蛇行を繰り返す」的な記事を見ていたんですが、

道が曲っても車線の真ん中をピタッッと走り続けるし、

修正舵を当てる必要は1mmたりとも感じませんでした。

ものすごく精度高いです。

開発者の記事を見たら、

システムの割り出した「車線中央」と、運転者のイメージする「車線中央」がズレていると、

運転者が常に違和感を感じ、ケンカしてしまうことになるため、

運転履歴から運転者にとっての「車線中央」を優先しているんだそうです(程度にもよる)。

そこまで運転者の気持ちを考えてシステムを作ってるんですね~。

アクセル、ブレーキ、ハンドル、一切操作をする必要を感じることがなく、

もう完全に自動運転じゃん。すごいなぁ。楽だなぁ(o ̄∇ ̄o) なんて思ってると、

「ハンドルを握ってください」と怒られましたΣ(゚Д゚;)

「握ってください」とはいうものの、単に握っているだけではダメで、

僅かでもハンドルを動かさないと、「握ってる」と見なしてくれません。

そこで、本当はハンドル動かす必要なんて全然無いんですが、ちょっとだけハンドルを動かすと、

「ハンドルを握ってください」という表示が消えます。

で、また高精度なレーンキープをしてくれるのでハンドル操作をする必要がなく、

ただ手を添える程度でいると、一定時間後、また「ハンドルを握ってください」と怒られるという。。。(XДX)


つい先日世界初の自動運転レベル3搭載のレジェンドが発売されました。

(レジェンドのレベル3は、自動車専用道での渋滞時のみ)

運転者に主体があり、自動運転装置は飽くまで「支援装置」であるレベル2と、

自動運転装置に主体が移るレベル3の間には深い谷が横たわるとされているのだそうで、

レベル3条件下では「ドライバーはよそ見しててもよろしい」と正式に国交省から型式指定が出ました。

自動運転レベル2のフィットの場合、ハンドルに触れる必要すら感じないとはいえ、

運転の主体は飽くまでドライバーですから、

「ハンドルを握ってください」とやかましく一定時間ごとに表示が出るのは、

仕方のない当然のことなんでしょうね。

フィット4の発売は2020年2月でした。

ということは、レベル3レジェンド発表の13ヵ月前には、

既にこれだけ高精度なシステムを世に送り出していたんだなぁ。

というのが実際に高速を走ってみての実感です。


ところで唐突にヒコーキの話になってしまいますが、以前何かの番組で、

ベテラン機長が手動操縦の時と、自動操縦の時とで、脳波がどう変化するか。

という実験をやってました。

自動操縦に切り替えた途端、意識レベルは下降を始め、「うたた寝レベル」まで落ち込んだものの、

手動に戻したら再び上昇に転じる。という結果になりました。

この実験はシミュレーターでのもので、管制官との交信や副操縦士とのやり取りがありませんでした。

外部からの刺激が普段より少ない状態での実験なので、

自動操縦中のヒコーキは全部うたた寝レベルで飛んでるとかそういうことではないと思うのですが、

機械任せで刺激が少ないと、訓練を積んだベテラン機長ですらうたた寝レベルになり得る。

ということなのだと思います。


オイラの場合、高速を走ったのは僅か30km、時間にして20分程度だったので、

当然うたた寝したい気分にはならなかったんですが、

それでも手足を動かして自分で運転するのと、操作をシステムに任せてモニターするのとでは、

意識が異なるというのをハッキリ感じました。

料金所が近づいたところで自動運転を解除し、手動運転に戻ると、

(o ̄∇ ̄o) → (`・ω・´)  こんな感じ。

加速車線でぐーっとアクセルを踏み込み、自分の操作で100km/hまでもっていき、

100km/hを維持するのと、

自動で100km/hで走っている状態から、突然運転を引き継ぐというのは、やっぱり違います。

両手で顔をピシャピシャ叩きたい感じで、正直ちょっと怖いです。

自動運転に任せる時間や距離が長くなれば尚のこと、よくよく注意が必要だと思いました。


操作性

これは具体的に数字で示すことができず、本当に感覚的な話になってしまうんですが、

毎日のようにフィットを運転していて感じるのは、とにかく心地よい。これにつきます。

座席に座り、シートベルトの金具をバックルにカチッとはめるんですが、

どういう設計になってるのか知らないですけど、金具がどこにも当たらず、「ぬるっ」と入ってくんですよ。

パワースイッチを押し、セレクトレバーをDにしてアクセルを踏むと、

パーキングブレーキが自動で解除され(そういう設定にした)、スーッと静かに走り始めます。

仕事で1日平均50軒の得意先に行くので、始動に余分な気を遣わず、

少ない手数で気持ちよく走り出せるのは、本当にありがたいです。

ブレーキ、アクセル、ハンドルがとても素直で、イメージした通りに車が動いてくれます。

運転操作に余計な神経を使わずに済む分、安全運転の方に振り向けられますし、

どの道路を走ろうか考える際、イベントや天候、曜日、時間帯等、

今までよりいろんな要素を考える余裕が生まれました。

狭い道をバックで入って行ったりも多いんですが、

視界が広く、車両感覚が掴みやすくて取り回しが楽です。

一日走っても疲労度が今までとかなり違います。

全体的に上品で静かな雰囲気は、

十代、二十代の頃なら、「つまらない」、「退屈」と感じたかもしれないんですが、

仕事で毎日のように乗るオイラにとって、これは非常にありがたいです。

運転の仕方もこれまでより丁寧になりました。

控え目に言って、新型フィット最高です。

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