台湾・大林飛行場跡地 [└日本統治時代の飛行場]
(未訪問)
(TAIWANAIRBLOG様から許可を得て記事と作図を使用させて頂いておりますm(_ _)m 下記リンク参照)
台湾嘉義県大林(だいりん)鎮にあった日本海軍の「大林飛行場」。
周辺は美しく整備された畑地が広がっていて、
飛行場の地割が道路になっている他、畑の向きも全体的に滑走路に沿ったものになっています。
「盟軍記載的二戰臺灣機場」(下記リンク参照)によれば、
当飛行場は連合軍によりMLG(Medium Bomber Landing Ground:中爆撃機着陸場)に分類されていました。
台湾・大林飛行場跡地
大林飛行場 データ
設置管理者:日本海軍
種 別:陸上飛行場
所在地:台湾嘉義県大林鎮内林里
座 標:23°36'46.6"N 120°29'50.0"E
標 高:51m
飛行場:1,820mx320m
滑走路:1,500mx103m
方 位:18/36
(座標、標高、滑走路長さ、方位はグーグルアースから)
関連サイト:
TAIWANAIRBLOG/台湾・大林飛行場平面圖■
盟軍記載的二戰臺灣機場(21コマ)■
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ロシアの旅客機問題 [├雑談]
2月24日 ロシア、ウクライナ侵攻。
これを受けボーイングは3月1日に、エアバスも翌2日にロシア機のサービス停止を発表。
更にEUはリース会社に対し、ロシアから一斉に機体を引き上げるよう通達。
これに対しロシアは、3月8日をもって友好国であるベラルーシを除く全ての国との国際線を閉鎖し、
すべての旅客機を国内に留め置く決定を下しましたΣ(゚Д゚;)
航空調査会社シリウムによりますと、515機が外国企業からのリース機なのだそうです。
その後ロシアは法改正( )を進め、"借りパク"はロシア国内では合法となりました(←今ココ)
でもどんなに法律を整えても問題はなくならないという話をぐだぐだと書いてみます。
■サービス停止
ボーイングとエアバスのサービス停止措置により、メーカー純正部品の供給がストップします。
ヒコーキには定期的に交換しなければならない部品がありますし、
飛ばす限り不具合はつきもので、修理では手に負えず交換を要する部品が出ます。
ある程度のストックはあるでしょうが、それが尽きてしまえば、純正品が手に入らない以上、
旅客機メーカーの保証対象外の部品を使ったり、共食いせざるを得ません。
メーカーのサポートが停止になるとストップするのは部品だけでなく、これには情報も含まれます。
修理、交換等メンテの方法についてメーカーに直接問い合わせて教えて貰ったり、
この状態で飛ばしても大丈夫かどうか承認をもらうケースも多いのだそうです。
それでも今後はメーカーに頼ることができませんから、自己判断でヒコーキを飛ばさざるを得ません。
また、旅客機は数か月に一度程度マニュアルの更新があるそうなのですが、これもストップしてしまいます。
重大事故に至りかねない深刻な事態を回避する方法等、非常に重要な改善情報が出されても、
ロシアの航空会社はその情報を知らずに飛ばすしかありません。
■ロシアの国内線
ロシアの東西距離は約8,900km。これは鹿児島空港からアメリカ西海岸に達する長さです。
国土面積は日本の45倍とぶっちぎりで世界一のロシアは、
コロナ禍でも国内線の需要回復が他地域と比較して飛び抜けて高かったです。
新幹線という快適で利便性の非常に高い乗り物でさえ、「4時間の壁」なんて言葉がある位ですから、
ロシアでは国内の移動にヒコーキを使わざるを得ないケースは、日本とは比較にならないほど多いと思います。
ロシア国内を飛ぶ旅客機は今後時間が経過するごとに危険度が増してゆき、
そんなヒコーキに命を預けざるを得ない状況がどんどん増えることになります。
今はリース会社の1兆円超の被害が注目され、一見ロシアは丸儲けな感じですが、
一旦重大事故が起きてしまえばこんなに自業自得な事故もなく、
巻き込まれてしまったロシアの乗客にとって取り戻しのつかない事態になると思うのですが…
こんな状況がいつまでも続いてはならないですし、
サポートが受けられる状態に1日も早く戻って欲しいと願いますが、
現在の状況が続けば続くほど、その機体は危険性の高い機体と見なされるでしょうから、
リース会社に返却するにしろ、買い取って使い続けるにしろ、サポートを受けられなかった空白期間を取り戻し、
最新のアップグレードを施すための時間と費用は大変なものになるはずです。
それからロシアの航空会社全体に対するイメージの問題があります。
再び元のサポート体制に戻ったとしても、「ロシアの航空会社は危険」というイメージは長くつきまとうはずです。
■数字で見るロシアの運用器材
ロシアの航空会社が保有している旅客機のうち、ボーイング、エアバスがどの程度を占めているのか。
などなど調べてみました。
前出の航空調査会社シリウムによれば、「ロシアの航空会社は980機の旅客機を運航している」とあるのですが、
オイラが参考にさせて頂いたサイト様:FlyTeam/ロシアの航空会社一覧(下記リンク参照)によれば、
ロシアの航空会社が保有する旅客機の合計は、1,005機でした。
(そこそこ)丁寧に数えたつもりなんですが、25機のズレが出てしまいました。
集計ミスがあったらゴメンなさいm(_ _)m
同サイト様の一覧には、機体ごとに「運用中」「保管」「抹消」「改番」とあり、
「保管」とついている機体がちょいちょいあったのですが、
(コロナだしなぁ)と思い、「運用中」と共に「保管」も1,005機に含めてあります。
1,005機のメーカー別の内訳は以下の通りでした。
西側の機体:812機
(内訳:ボーイング/エアバス 707機、ATR 22機、エンブラエル 29機、デ・ハビランド 15機、ボンバルディア 39機)
東側の機体:193機
(内訳:スホーイ 150機、ツポレフ 26機、イリューシン 12機、ヤコヴレフ 1機、アントノフ 4機)
サポート中止をハッキリ表明したボーイングとエアバスだけで707機。
他の西側メーカーも恐らく全体としてはこれに追従する流れになるでしょう。
では東側の193機は安泰かというと、そうでもありません。
東側の旅客機で大きな割合を占めているのはスホーイ社の150機ですが、
これは全て「スホーイ・スーパージェット」(SSJ-100)です。
機体こそロシアのスホーイ社で製造しているのですが、エンジンはパワージェット社のSaM146を使用しており、
このパワージェット社は、フランスのスネクマとロシアのNPOサトゥールンの合弁企業です。
他の東側の機体についても、ヤコヴレフ社の1機は、Yak-42という機体で、これは機体はロシア製ですが、
エンジンはウクライナ製です。
そしてアントノフ製を4機運用していますが、そもそもアントノフはウクライナのメーカーです。
アントノフ製のうち、An-148(3機)はエンジンもウクライナ製です。
余談ですけどアントノフAn-225の破壊は世界中の航空ファンに言いようのない精神的苦痛を与え、
ロシアは世界中の航空ファンまで敵に回してしまいましたつД`)・゚・。・゚゚・*:.。
ということで、機体もエンジンもロシア製なのは、ツポレフ 26機と、イリューシン 12機 合計38機だけです。
(内訳:Tu-204 16機、Tu-214 7機、Tu-154m 3機、Il-62 4機、Il-96 8機。西側エンジン搭載型もあるけどそこは確認済)
これはロシアの全旅客機の僅か3.8%に過ぎません。
この38機は機体もエンジンもロシア国内で生産している訳ですが、
機体なりエンジンなりを構成するパーツが100%ロシア国内のメーカーで賄っているとは考えにくく、
世界中を敵に回している現状では、関係者は例外なく政府の決定に頭を抱えているのではないでしょうか。
今は借りパクした515機という数字が注目されていますが、こうして見ると、
その影響は515機どころか、ロシアの約1,000機の旅客機全体に及ぶといっても過言ではないと思います。
■アエロフロートのフリート
一例として、ロシアの航空会社1社に焦点を当ててみます。
「ロシアの航空会社」といえば、真っ先に思い浮かぶのはやっぱりアエロフロートですが(オイラ脳内調べ)、
2022年3月21日現在、アエロフロートの公式サイトを開くと、
2022年3月1日現在の運用機材が出ています(下記リンク参照)。
それによれば、
B777 22機、B737 37機、A350 7機、A330 12機、A321/А321NХ 36機、A320/А320N 64機、SSJ-100 9機
となっており、計187機のうち、SSJ-100 9機だけがロシア製、後は全てボーイング/エアバス製です。
アエロフロート全フリートのうち、ボーイング/エアバス機は95%に達する計算です。
かつてソ連の国営航空会社として世界最大の座に君臨していたあのアエロフロートが、
ソ連崩壊と共に西側の器材の導入を進め、今ではこんなことになっていたんですね(☆Д☆)
同サイトによれば、2026年までにSSJ-100を更に100機導入する計画とのことですが、
SSJ-100は航続距離3,000km~4,500km程度、2クラス87席の小型機です。
B737、A320/321の140~196席よりずっと小型のクラスであるため、
今後計画通りに導入が進んでも、SSJ-100は西側機との置き換えということにはなりません。
(座席数は全て同サイト内から)
ICAOからSSC(重大な安全上の懸念:Significant Safety Concern)等、何らかの措置が出される可能性もあり、
今のロシアは、中長期的に見て自らの首を絞める選択ばかりしているように思えてなりません。
今回は旅客機だけしか調べてませんが、ロシアの貨物機にも西側の器材が多数使用されています。
「最新のアップグレードを実施しました」という証明がないヒコーキの乗り入れはお断り。
なんてワクチンパスみたいなことにならないかしらん。
1日も早く今の状況が改善されますように。
FlyTeam/ロシアの航空会社一覧■
アエロフロート公式サイト■
アエロフロート B/A 178 スホーイ 9
UTエアー B/A 50 ATR 15
アズール・エア 33機(全機B/A)
アルロサ航空 4機(全機B/A)
アンガラ航空 3機ともAn-148-100E 機体、エンジン共にウクライナ製
イル・アエロ B/A 1 CRJ 3 スホーイ11
ウラル航空 61機(全機B/A)
S7航空 B/A 89 エンブラエル17機(GE)
オーロラ B/A 11 DHC 10機
ガスプロムアヴィア スホーイ10機、B/A 3機
クラスアビア ATR 6
ノードウィンド航空 49機(全機B/A)
ノードスター航空 B/A 11 ATR 1(PW)
ヤクティア・エア アントノフ1(R) スホーイ6 B/A 8 DHC5
ヤマル・エアラインズ ボンバルディア9 スホーイ15 B/A 12
ノースウェスト・エアカンパニー B/A 2
ブラル スホーイ1
コスモス・エアラインズ Tu-204-100 1(オールロシア製)
レッドウィングス Tu-204-100 6(オールロシア製) スホーイ13 B/A 19
シリウス・アエロ CRJ 1 ERJ 3
ヴォルガ・ドニエプル航空
ラスライン CRJ23
ロイヤル・フライト B/A 17
ペガサス・フライ B/A 6
デクスター エアー タクシー B/A 1
シトラス B/A 1
アビアスター Tu-204-100 4(オールロシア製) B/A 7
ロシア航空 B/A 68 オールロシア23 スホーイ65
セバスタル CRJ4 スホーイ4
イリユーシン Il-96M ロシア/PW
RusJet ERJ-135 1 Yak-42D 1(ロシア、ウクライナ) Tu-204-100 1(オールロシア製)
スホーイ 1 ERJ 2
アイ-フライ B/A 11
ビジネス・アエロ Tu-204-300 1(オールロシア製)
サムルシテラ B/A 1
サウス・イースト・エアラインズ Tu-154M 1(オールロシア製)
ポーラー・エアラインズ Dash 8 1
ポベーダ B/A 44
コミアビアトランス・ステート・エアコミアビアトランス・ステート・エア・エンタープライズ
エンブラエル 6
UVTアエロ ボンバルディア 7
アジムト・エアラインズ スホーイ 15
スマートアヴィア B/A 18
イザヴィア B/A 2
台湾・宜蘭(西)飛行場跡地 [└日本統治時代の飛行場]
(未訪問)
(TAIWANAIRBLOG様から許可を得て記事と作図を使用させて頂いておりますm(_ _)m 下記リンク参照)
台湾宜蘭(ぎらん)県にあった日本陸軍の「宜蘭(西)飛行場」。
宜蘭南北飛行場の西約6~7kmに位置しています。
「盟軍記載的二戰臺灣機場」(下記リンク参照)によれば、
当飛行場は連合軍によりMLG(Medium Bomber Landing Ground:中爆撃機着陸場)に分類されていました。
太平洋戰爭下日本陸軍於高雄地區的機場整備與航空隊部署(下記リンク参照)にはこうありました。
米軍が太平洋で着実に前進するにつれて、1944年初頭の大本営は米軍を警戒し、琉球、尖閣諸島(宮古列島、八重山列島、釣魚台などを含む)、台湾およびその他の重要な地域への交通を確保しました。絶対防衛圏と南ルートについては、上記地域の軍事力を強化するために「十号作戦準備」が実施された。台湾の航空戦闘準備に加えて、宜蘭、花蓮、台東などの場所に「第2飛行場」が追加された。
宜蘭には、南北西と3つの飛行場があるのですが、
北飛行場は1936年開場の"元祖"宜蘭飛行場、
そして南飛行場は1941年建設であるため、
当宜蘭西飛行場が、末期に防衛強化のために追加された「第2飛行場」という位置づけになるのではないかと。
滑走路方向。
台湾・宜蘭(西)飛行場跡地
宜蘭(西)飛行場 データ
設置管理者:日本陸軍
種 別:陸上飛行場
所在地:台湾宜蘭県員山郷蓁巷村
座 標:24°42'50.6"N 121°41'24.9"E
標 高:38m
滑走路:1,500mx100m
方 位:05/23
(座標、標高、滑走路長さ、方位はグーグルアースから)
関連サイト:
TAIWANAIRBLOG/台湾・宜蘭(西)飛行場平面圖■
盟軍記載的二戰臺灣機場(21コマ)■
太平洋戰爭下日本陸軍於高雄地區的機場整備與航空隊部署■
ブログ内関連記事■
台湾・大肚山飛行場跡地 [└日本統治時代の飛行場]
(未訪問)
(TAIWANAIRBLOG様から許可を得て記事と作図を使用させて頂いておりますm(_ _)m 下記リンク参照)
台湾台中にあった日本陸軍の「大肚山飛行場」。
「盟軍記載的二戰臺灣機場」(下記リンク参照)によれば、
当飛行場は連合軍によりMLG(Medium Bomber Landing Ground:中爆撃機着陸場)に分類されていました。
ここでは、「滑走路2本」とあるのですが、先頭のグーグルマップをご覧の通りで、作図では滑走路は1本のみです。
敷地は広いので、後からもう1本造ったのかしらん。
唯一の遺構だそうです。
台湾・大肚山飛行場跡地
大肚山飛行場 データ
設置管理者:日本陸軍
種 別:陸上飛行場
所在地:台湾台中龍井区
座 標:24°10'35.5"N 120°34'54.4"E
標 高:247m
面 積:219ha
滑走路:1,540mx157m
方 位:18/36
(座標、標高、滑走路長さ、方位はグーグルアースから)
関連サイト:
TAIWANAIRBLOG/大肚山飛行場平面圖■
盟軍記載的二戰臺灣機場(21コマ)■
ブログ内関連記事■