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鹿児島県・旧奄美空港跡地 [├国内の空港、飛行場]

   2024年1月訪問  



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撮影年月日1984/05/10(昭59)(KU843X C5 16) 
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撮影年月日1990/12/25(平2)(KU905X C19 11) 廃港から2年後。滑走路にXマーキング
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)


鹿児島県奄美大島にあった旧奄美空港。

奄美群島復興振興事業により、総工費1億9千万円で着工したもので、1964年開港。

1988年、北東約2kmに新空港が開港するまでは、ここが奄美大島の空の玄関でした。

現在、滑走路の南側とエプロン、ターミナル等は奄美パークとして整備されています。


■航空振興(1970年発行)
空港紹介/再拡張計画が要望される奄美空港(一部抜粋)
 開港当初は東亜航空のコンベア240による鹿児島-奄美-徳之島間、ヘロン機による鹿児島-喜界-奄美間各1便であったが、40年7月に全日空がF-27により鹿児島-奄美-沖縄間週2便正式運行するようになり、このため41年4月1日小さいながらも"国際空港"になった。その後旅客の増加にともない増便、また機種も両者ともYS-11に変更、現在の定期便は東亜航空が鹿児島間3便、徳之島間2便、沖永良部間、喜界島間各1便、全日空が鹿児島-奄美-沖縄間週6便となっているが、各便とも利用率は比較的高く、特に奄美-鹿児島間は盛況で、オフシーズンの場合でも捌ききれない現状である。これら定期便のほか自衛隊機、使用事業機、自家用機等の飛来も多く、それに台湾、フィリピン等の中継基地としても活用され、離島空港としては大変な繁盛ぶりで、42年に拡張されたエプロンも、すでに狭隘になり再拡張の要望が強い状況である。
 当空港は北緯30°以南にあるため、沖縄FIRに属し管制指示は、すべて米軍が運営する沖縄ACCから受けており、また徳之島、沖永良部、喜界各空港の管制指示、管制通報など管制上の業務については、当所がカバーするという特異な業務形態にあるため、運用にあたる職員のはかりしれぬ労苦は並々ならぬものがある。

問題点
 離島空港は地形上との制約から、いずれも幾多の問題を抱えているようであるが、当空港も悩みは多い。その一つに着陸帯両端の急勾配がある。特に02側は急勾配表示はしているが、10m余の断崖で、その下は県道を隔てて
サンゴ礁の隆起した海になっており、気流の乱れも激しく危険なため、早くから緩勾配実施の要望が出されているが、延長問題ともからんで早急な実現は困難のようである。(以下略)


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奄美大島の空の玄関として賑わう奄美空港


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タクシーが並ぶターミナル周辺
南海日日新聞社, 沖縄グラビア社 編『新奄美大観』,南海日日新聞社,1970.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9774504 (参照 2024-05-14)上2枚とも


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『かごしまの建設事業』昭和51年版,鹿児島県土木部,1976. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9669523 (参照 2024-05-14)



ということで、現地にお邪魔してきました。
 

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赤マーカー地点。

ここが滑走路の南側の端っこで、ターニングパッド跡の辺りから滑走路方向。

前述の「航空振興」で問題点として挙げられていた箇所です。

高低差ができてますが、当時の滑走路はあの高さだったのではないかと。

あの高い所に移動してみます。


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青マーカー地点。

移動してきました。

R/W02エンド付近から海方向。

こんな急勾配ギリギリに滑走路端があると、気流が乱れて上手く飛べないのですね。

某ヒロインもここに着陸する時はユパ様に運んでもらうのかしらん。


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黄色マーカー地点。

野外ステージ上から。

ここから奥にあるあの白い施設に向って真っすぐ滑走路でした。


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灰マーカー地点。

当時はこの辺りから、ターミナル、駐車場エリアが広がってました。


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黒マーカー地点。

当時はここから奥に向ってエプロンでした。


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紫マーカー地点。

展望台。


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(*´∀`*)


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立入できないエリアなのですが、滑走路面が見えます。


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この黄色のラインは、一応滑走路のつもり。

当時の航空写真と比較すると、奥の野外ステージの辺りから、白くて丸い施設を通過しているはずなので、

多分こんな感じだったのではないかと思います。



     鹿児島県・旧奄美空港跡地         
旧奄美空港 データ
設置管理者:鹿児島県
種 別:第3種空港
3レター:ASJ
4レター:RJKA
所在地:鹿児島県大島郡笠利町
標 点:28°24′55″N 129°41′55″E
標 高:23.3m
面 積:18.62ha
着陸帯:1,360mx90m
滑走路:1,240mx30mアスファルト
方 位:02/20
(データは航空統計年報 昭和37年から。方位は航空写真から)


沿革
1961年11月 30日 空港設置許可(旧空港)
1964年03月 17日 第3種空港政令指定
     06月 1日 供用開始(R/W1,240m×30m)
     07月 ターミナルビル供用開始。東亜航空が鹿児島線、徳之島線開設
1965年02月 東亜航空が喜界線開設
     03月 全日空が鹿児島線、沖縄線開設
1967年   単車輪荷重8.5tまで着陸可能に補強
1972年02月 東亜国内航空が沖永良部線開設
1982年09月 3日 空港設置許可(新空港R/W2,000m×45m)
1983年12月 東亜国内航空からの路線移管により日本エアコミューターが喜界、徳之島、沖永良部、与論線開設
1988年07月 10日 空港施設供用開始(1期R/W2,000m×45m)
2001年09月 30日 奄美パーク開園


関連サイト:
鹿児島県/奄美空港 
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この記事の資料:
航空振興(1970年発行)
航空統計年報 昭和37年
全国空港ウォッチングガイド


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