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新潟県・笹岡航空基地(推定) [├場所]

   2019年9月 訪問  



無題5.png 
撮影年月日1947/09/24(USA R226 148) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)

新潟県の笹岡に建設計画のあった「笹岡航空基地」。

存在は以前から知っていたのですが、新潟県には現在の阿賀野市と三条市の両方に笹岡村があったため、

どちらの笹岡なのか長いこと絞り込めなかったのでした。

防衛研究所収蔵資料:「海軍航空基地現状表(内地の部)」(昭和二十年八月調)の中に、

当航空基地の情報がありました。

以下引用させて頂きます。

位置:新潟県北蒲原郡笹岡 
基地名:笹岡 
最寄駅よりの方位距離:信越線水原駅E4 
建設の年:1945
飛行場:方向NNE
主要機隊数:小型 
主任務:退避 
其の他 記事:工事中


基地の位置として、「新潟県北蒲原郡笹岡」、また最寄り駅は、「信越線水原駅E4」とあります。

これで、三条市ではなく、「現阿賀野市の笹岡」と確定したのでした。

オイラが日ごろ大変お世話になっておりますサイト「おお牧場はみどり!」(下記リンク参照)では、

笹岡航空基地の位置として、「郡山の北西110km」とあり、先の資料に出てくる「信越線水原駅E4」とは、

ビックリする程ピッタリ同じ位置を示しています(先頭のグーグルマップ青マーカー)。

ということで、この周辺にあったはずなのですが、上記資料では「工事中」とあり、

「おお牧場はみどり!」では、「未着工」とあります。

当基地はググっても他に資料がなく、滑走路の向きが北北東であること以外、

詳しい位置、滑走路の長さも不明で、

1947年の航空写真で周辺を見ても、オイラには滑走路跡らしきものは見つけられませんでした。

「工事中」といっても、実際には測量程度しかしてなかったのかもしれません。


それで、「主要機隊数:小型 主任務:退避」とあることから、滑走路の長さを600mx30mと仮定して、

当時の航空写真から飛行場適地を探したのでした。

先ず目についたのが、航空写真の(B)地点でした。

この周辺では比較的スッキリした環境で、しかも現在この周辺では唯一滑走路の向きと同じ地割になっています。

但し、ここに600mx30mの滑走路を建設するとなると、

防風林に囲まれた集落や道路に近接して非常に窮屈になってしまいます。

ということでオイラとしましては、航空写真の(A)の位置が最も適地なのではないかと思いました。


余談ですが、Wiki/笹岡村 (新潟県北蒲原郡)によりますと、

「1956年(昭和31年)9月30日 - 北蒲原郡神山村と合併し、笹神村となり消滅」

とありました。

前述の通り、現在は阿賀野市の一部となって残っているのですが、

終戦から間もなく村としては消滅してしまったんですね。


DSC_0005.jpg
オイラとしては、ここから画面奥に向かって滑走路を建設しようとしていたのではないかと思うのですが。。。




     新潟県・笹岡航空基地(推定)         
笹岡航空基地(推定) データ
設置管理者:海軍
種 別:退避
所在地:新潟県北蒲原郡笹岡(現・阿賀野市蒔田?) 
座 標:N37°50′29″E139°15′37″?
標 高:147m
滑走路:600mx30m?
方 位:01/19?
(座標、標高、はグーグルアースから)

沿革
1945年 工事中(未着工とする資料あり)

関連サイト:
おお牧場はみどり! 
ブログ内関連記事 

この記事の資料:
防衛研究所収蔵資料:「海軍航空基地現状表(内地の部)」(昭和二十年八月調)


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新潟県・英国機着陸記念塔 [├場所]

   (未訪問)  



佐渡市公式観光情報サイト/英国機着陸記念塔より

映画『飛べ!ダコタ』実話の地

終戦直後の1946年1月、高千村入川(現佐渡市入川)にイギリスの軍用輸送機「ダコタ」が不時着。5ヶ月前まで敵国だった英兵たちを受け入れた高千の人々は、彼らとともに浜に石を運んで仮設の滑走路造りを行います。40日後、「ダコタ」は無事に飛び立ちました。この史実を記念した石碑が「高千小中学校」前に建っています。




     新潟県・英国機着陸記念塔         
英国機着陸記念塔 データ
所在地:新潟県佐渡市入川1872-1(高千中学校前)
座 標:N38°11′4″E138°19′14″
標 高:6m
(座標、標高は国土地理院から)

関連サイト:
佐渡市公式観光情報サイト/英国機着陸記念塔 


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■ヒコーキ関係の場所・リスト■ [├場所]

(オイラがお邪魔した)ヒコーキにまつわる場所を北から順にまとめてみました。

  北海道 
祈りの塔  
上春別 RB29のプロペラ   
リンドバーグの壁画   
豊頃(MICとよころ)飛行場跡地   
計根別掩体壕   
能取水上基地跡地?    
あかびらスカイスポーツ振興センター専用空港   
たきかわスカイパーク   
新千歳空港国際線ターミナル   
新琴似四番通り   
京都合資会社   
月寒練兵場跡地   
国土交通省札幌航空交通管制部  
千歳市空港公園    
北海道・帯広第一飛行場掩体壕  
北海道・苫小牧ドローン飛行場 

 東 北 
青森県・みちのく北方漁船博物館     
青森県・青森県立三沢航空科学館   
青森県・浜子海岸   
青森県・夜越山原野   
青森県・弘前練兵場跡地  
秋田県・象潟海岸  
岩手県・雫石     
岩手県・燕航空部隊発祥地碑    
岩手県・岩手県立一関第一高校  
岩手県・花巻防空監視哨跡地  
山形県・楯山防空監視哨跡   
山形県・城南練兵場跡地  
山形県・米沢飛行場(計画?)  
宮城県・石巻防空監視隊第四監視哨跡  
福島県・会津塩川バルーンフェスタ   
福島県・ウルトラマン空港   
福島県・千咲原飛行場候補地  
福島県・郡山歴史資料館  
福島県・野沢秘匿飛行場候補地  
福島県・千咲原飛行場候補地  
福島県・浪江航空基地(候補地)  
福島県・南相馬滑走路(福島ロボットテストフィールド内) 
福島県・浪江町滑走路(福島ロボットテストフィールド内) 
福島県・勿来風船爆弾打ち上げ基地跡 

 関 東 
栃木県・男鹿高原駅前広場緊急ヘリポート      
栃木県・栃木国際ハブ空港(構想)    
栃木県・ツインリンクもてぎ     
栃木県・烏山防空監視哨跡     
栃木県・栃木国際ハブ空港(構想)    
栃木県・金丸原飛行場掩体壕  
栃木県・東武今市飛行場(計画)  
栃木県・口粟野防空監視哨跡  
栃木県・JUIDA・那須塩原試験飛行場 
茨城県・つくばヘリポート      
茨城県・霞ヶ浦海軍航空隊の遺跡   
茨城県・県立水戸工高/練兵場    
茨城県・JUIDA・GOKOつくば試験飛行場  
茨城県・風船爆弾打ち上げ基地跡 
千葉県・銚子ボルタック   
千葉県・さくらの山公園        
千葉県・航空科学博物館   
千葉県・船橋無線塔記念碑   
千葉県・山縣飛行士殉空の地碑     
千葉県・大慶園ヘリポート    
千葉県・稲毛民間航空記念館      
千葉県・下滝田基地跡地    
千葉県・館山海軍航空隊宮城掩体壕   
千葉県・館山海軍航空隊香掩体壕     
千葉県・赤山地下壕跡   
千葉県・千葉県立佐倉高等学校   
千葉県・御宿VORTAC  
千葉県・鳥居崎埋立地  
千葉県・千葉県立千葉中学校・高等学校  
千葉県・松戸駐屯地のC-1   
千葉県・県営千葉県魚群探見飛行場跡地  
千葉県・習志野演習場の不時着場跡地  
千葉県・根形(第二木更津)飛行場候補地  
千葉県・香取航空基地周辺の掩体壕  
千葉県・東葛飾高等学校  
千葉県・旧陸軍気球聯隊第二格納庫跡 
千葉県・亜細亜航空学校水上班建設予定地 
千葉県・風船爆弾打ち上げ基地跡 
群馬県・群馬ヘリポート   
群馬県・高崎ヘリポート   
群馬県・向井千秋記念子ども科学館      
群馬県・邑楽町 B29墜落地点   
群馬県・御巣鷹の尾根      
群馬県・東村花輪防空監視哨跡     
群馬県・長野原防空監視哨跡     
群馬県・新田荘歴史資料館    
群馬県・伊勢崎市の防空監視哨跡  
群馬県・中島新邸 
群馬県・尾島RCスカイポート   
群馬県・西小泉駅周辺   
群馬県・熊谷線の橋脚  
埼玉県・熊谷の防空監視哨跡地   
埼玉県・妻沼駅跡以南   
埼玉県・東武熊谷線物語・1,2     
埼玉県・吉見百穴地下軍需工場跡    
埼玉県・川島ヘリポート     
埼玉県・桶川飛行学校跡地      
埼玉県・東武東上線物語・1~3
埼玉県・国土交通省 坂戸航空無線通信所     
埼玉県・土屋公園の碑   
埼玉県・三澤建設ヘリポート     
埼玉県・所沢航空記念公園     
埼玉県・越谷防災基地    
埼玉県・秋ヶ瀬ヘリポート    
埼玉県・陸上自衛隊朝霞訓練場の観閲道  
埼玉県・JUIDA・大宮試験飛行場 
東京都・東京ヘリポート     
東京都・東京大空襲・戦災資料センター    
東京都・東京シティエアターミナル    
東京都・旧陸軍調布飛行場白糸台掩体壕    
東京都・旧日立航空機株式会社立川工場変電所      
東京都・成増陸軍飛行場の掩体壕
東京都・京浜島つばさ公園      
東京都・三宅村ヘリポート    
東京都・第二/三八丈島航空基地候補地   
東京都・第四八丈島航空基地候補地  
東京都・東京市飛行場(計画)  
神奈川県・野島掩体壕 
神奈川県・厚木飛行場臨時滑走路跡  
神奈川県・県立商工実習学校  
神奈川県・船越の防空監視哨跡  
神奈川県・磯子町の市電埋立地  

 中 部 
新潟県・阿賀野川河口付近  
新潟県・新潟県立柏崎高等学校  
新潟県・山本五十六記念館     
新潟県・高田公園  
新潟県・新潟市海岸線、新潟市學校町濱滑空場跡地  
新潟県・深才航空基地跡地(推定位置)  
新潟県・笹岡航空基地(推定) 
新潟県・英国機着陸記念塔 
長野県・大町防空監視哨跡      
長野県・陸軍松本飛行場跡地    
長野県・富草防空監視哨跡  
長野県・飯沼飛行士記念館 
長野県・上田市 松脂採取痕跡松  
長野県・上田市 仁古田飛行機製造地下工場跡  
長野県・下諏訪町赤砂崎公園防災ヘリポート  
長野県・東長倉小学校跡地  
長野県・聖博物館(航空博物館)  
山梨県・大月防空監視哨跡   
静岡県・中島飛行機三島製作所跡地     
静岡県・静岡ヘリポート     
静岡県・エアーパーク 航空自衛隊 浜松広報館    
静岡県・一色海岸  
静岡県・静岡県立磐田南高校  
静岡県・中島飛行機原谷地下工場跡地  
静岡県・三方原飛行場の掩体壕  
富山県・富山県立高岡工芸高等学校  
石川県・航空プラザ    
石川県・石川県立大聖寺高校  
石川県・野村練兵場  
石川県・粟ヶ崎砂丘   
石川県・東善作氏誕生之地碑  
石川県・松波飛行場跡地   
福井県・鯖江不時着場跡地  
福井県・敦賀練兵場跡地  
岐阜県・道の駅クレール平田のヘリポート    
岐阜県・ かかみがはら航空宇宙博物館     
愛知県・航空館boon    
愛知県・エアポートウオーク     
愛知県・名古屋城北練兵場着陸場跡地  
愛知県・伊良湖附近不時着場跡地   

 関 西 
滋賀県・比叡山桜花特攻基地跡地 
滋賀県・虎姫高校  
滋賀県・野洲川滑空場計画地  
滋賀県・滋賀県平和祈念館  
滋賀県・柏木航空基地(未着工・推定位置)  
京都府・舞鶴の防空監視哨跡  
京都府・二十連隊練兵場跡地  
京都府・JUIDA・ATR けいはんな試験飛行場  
奈良県・奈良県立畝傍高等学校  
奈良県・美吉野運動場跡地  
和歌山県・和歌山県立星林高等学校   
和歌山県・和歌山陸軍練兵場跡地  
和歌山県・和歌山県立桐蔭高校  
和歌山県・和歌山県立向陽高校   
和歌山県・紀南ヘリポート  
和歌山県・王子ヶ浜   
大阪府・大正飛行場掩体壕  
大阪府・桃山学院中学校・高等学校   
大阪府・大阪府立住吉高等学校  
大阪府・府立生野高等学校跡地  
大阪府・津守神社南方地区   
大阪府・大阪府立高津高等学校  
大阪府・常翔学園高等学校、中学校  
大阪府・池田市立池田中学校  
大阪府・大阪府立鳳高等学校  
大阪府・陸軍航空廠跡地  
大阪府・藤井寺の無蓋掩体壕群跡地  
兵庫県・千里川土手      
兵庫県・神戸高等工業学校跡地  
兵庫県・西武庫公園  
兵庫県・尼崎北高等学校  
兵庫県・甲南大学岡本キャンパス  
兵庫県・城北練兵場跡地   

 中 国 
鳥取県・酒井片桐飛行殉難碑     
鳥取県・美保基地掩体壕     
鳥取県・皆生海岸臨時飛行場跡地  
鳥取県・美保飛行場の掩体壕その2   
鳥取県・鳥取県立博物館  
岡山県・廃川地  
広島県・甲山防空監視硝跡地   
広島県・豊栄飛行場   
広島県・広島ヘリポート  
広島県・広島県立尾道北高等学校  
島根県・大峯山偽装飛行場跡地  
山口県・岩国錦帯橋空港   
山口県・大平山   
山口県・山口宇部空港「ふれあい公園」   
山口県・関門医療センターヘリポート   
山口県・防石鉄道新橋停車場予定地  
山口県・菊ヶ浜海岸  
山口県・山口駐屯地訓練場  
山口県・藤曲の飛行場(計画)  

 四  国 
香川県・さぬきこどもの国       
香川県・二宮忠八飛行館     
高知県・高知空港周辺の掩体壕      
高知県・日章飛行場の防空監視哨跡  
愛媛県・松山空港周辺の掩体壕 
徳島県・徳島空港   
徳島県・民間航空発祥の地碑  

 九  州 
福岡県・新行橋病院ヘリポート   
福岡県・小倉北区魚町の防空監視哨     
福岡県・旧小倉陸軍造兵廠の防空監視哨     
福岡県・航空交通管理センター、福岡航空交通管制部    
福岡県・大刀洗飛行場の掩体壕   
福岡県・大刀洗平和祈念館    
福岡県・大牟田市役所の防空監視硝  
福岡県・久留米練兵場着陸場跡地  
福岡県・福岡県立福岡高校  
佐賀県・海軍飛行場候補地 仮屋湾   
佐賀県・佐志海岸   
佐賀県・西ノ浜   
佐賀県・陸軍唐津飛行場候補地(大土井)   
佐賀県・松浦川岸   
佐賀県・虹の松原   
佐賀県・ジャピー氏遭難碑   
佐賀県・佐賀インターナショナルバルーンフェスタ      
佐賀県・佐賀空港のYS-11  
長崎県・川棚防空監視哨跡    
長崎県・長崎空港A滑走路地区(大村航空基地)   
熊本県・熊本帯山練兵場不時着場跡地  
熊本県・熊本渡鹿練兵場不時着場跡地  
熊本県・熊本帯山練兵場不時着場跡地  
熊本県・熊本渡鹿練兵場不時着場跡地  
熊本県・熊本帯山練兵場不時着場跡地  
大分県・佐伯海軍航空隊の掩体壕   
大分県・宇佐市平和資料館  
大分県・大神回天基地跡地(水上機)  
大分県・大分練兵場不時着場跡地  
宮崎県・・都城東飛行場跡地   
宮崎県・唐瀬原飛行場の滑走路跡地     
宮崎県・宮崎空港の周辺探索     
宮崎県・茶屋平特攻基地予定地     
鹿児島県・ 知覧特攻平和会館  
鹿児島県・鹿屋航空基地資料館 
鹿児島県・出水飛行場の掩体壕  
鹿児島県・笠野原飛行場の川東掩体壕  
鹿児島県・伊敷練兵場跡地  
鹿児島県・ニシムタ スカイマーケット鴨池店  
鹿児島県・枕崎ヘリポート  

 沖  縄 
沖縄県・伊平屋ヘリポート     
沖縄県・伊平屋空港予定地     
沖縄県・本部監視哨跡      
沖縄県・辺野古V字滑走路建設予定地      
沖縄県・瀬長島        
沖縄県・那覇空港国際線ターミナル   
沖縄県・糸満防空監視哨跡     


栃木県・JUIDA・那須塩原試験飛行場 [├場所]

   2019年9月 訪問  



栃木県那須塩原市にある「JUIDA・那須塩原試験飛行場」。

JUIDAの飛行場は2019年現在、栃木、茨城、埼玉、静岡、京都にあり、最北に位置しています。


DSC_0092.jpgDSC_0095.jpg




     栃木県・JUIDA・那須塩原試験飛行場         
JUIDA・那須塩原試験飛行場 データ
設置管理者:JUIDA
種 別:電動マルチコプター飛行場
所在地:栃木県那須塩原市塩原2162
座 標:N36°57′41″E139°48′19″
標 高:864m
飛行可能エリア:77mx66m
場内面積:1.0097ha
(座標、標高は国土地理院から)

沿革
2019年4月1日 開設

関連サイト:
公式サイト 
旅行記■ 


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福島県・勿来風船爆弾打ち上げ基地跡 [├場所]

   2019年9月 訪問  



無題b.png
撮影年月日1946/07/24(USA M205-A-7 143) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)

福島県いわき市にあった「風船爆弾打ち上げ基地」。

常磐線勿来(なこそ)駅から引込線が建設され、倉庫、三角兵舎等の諸施設があり、

「放球台」が12あったのだそうです。

ここは基地跡の資料が最も充実していて、ググるといろいろ出てくると思います。

上の航空写真に(ある程度)反映させましたが、お陰で基地の規模、様子について知ることができました。

上に貼った終戦から11ヵ月後の航空写真の赤矢印が放球台なんですが、

「多分ここもそうなんじゃないだろうか」というものまで含めても、

10しか見つかりませんでした。


今更なんですが、「風船爆弾を打ち上げた場所」と聞いてオイラが勝手に想像していたのは、

波打際で2~3人がパッと手を放す。というラジオゾンデ的なものでした。

放球台の数は、ここと千葉の一宮が12、茨城の大津が18で、

総勢2,000名ともされる隊員は、放球台の数に合わせて編成されました。

3ヶ所で1944年11月から翌年3月までの間に、合計9,300もの打ち上げがありましたから、

単純計算で、1つの放球台につき221.4発の打ち上げがあったことに。

ここ勿来は12の放球台でしたから、合計2,657発の打ち上げがあった計算になります。

それだけの数の直径10mにもなる気球を満たすのに必要なだけの水素、膨大な物資の搬入、保管、組み立て、

それらを実施する隊員のための施設等々、打ち上げのための施設は、

オイラが想像していたよりずっとずっと大規模でした。


他の2基地同様、当基地でも昭和19年11月3日未明から打ち上げを開始したのですが、

同月1日に爆発事故が起きてしまい、死傷者が出ています。


戦史叢書81巻340pの中に、

昭和19年10月18日、19日に大津と勿来付近の主力部隊陣地視察についての記述があります。

当基地についての部分を以下引用させて頂きます。
 
勿来陣地 
立派なり
呉羽化学工業錦町工場
水素発生能力 2430㎥x2  1940㎥x1
コンプレッサー 100㎥/M24時間=2400㎥x2

また、風船爆弾にどの程度の効果があったのかについても記されていました。

81巻457p
米西部防衛司令部参謀長W・Hウィルバー代将の報告
内輪に見積もっても900~1,000個がアメリカ大陸に到達した。
風船爆弾が落下した区域はアラスカからメキシコに至る広範囲にわたり、
太平洋北西地帯から西部カナダにかけて200個近くが発見され、その外75
の風船の破片が陸場や海中から拾われた。
なお少なくも100個の風船が上空で爆発したのを見た人々がいる。
この攻撃はたいしたものではないと人々に思わせようと努めたが、実際にはこれは戦争
技術上の目覚ましい一進展を画したものであった。世界で初めて飛び道具が人間に
導かれないで海を渡ったのである。しかもそれが大損害をもたらす可能性が十分にあった。
幸いにも冬で雪のため山火事は少なかった。
軍隊式の消化班がいくつも編成された。また植物や獣、人間等に対する細菌を運んで来るのでは
あるまいかと心配し、アメリカ政府が動かした細菌学者は4,000名に及び、
要所要所に防毒マスクや薬が準備される騒ぎであった。
風船爆弾が米国本土でどれ程の効果を上げているかをかくすため、米国はこれを秘密にし、
国民に警告を与えることもできなかった。新聞もラジオも検閲によって
これを報道しなかったからである。

旧陸軍登戸研究所見学記というサイト様(下記リンク参照)によれば、

当時の日本は、アメリカの牛を殺すための牛の伝染病原ウイルスの分離、乾燥、感染の実験に成功し、

この牛疾病毒粉末を風船爆弾に積んで実践に応用できると参謀本部の会議で意見が一致したのですが、

結局は報復を恐れ実行しなかったのだそうです。

米国の恐れたシナリオ、本当は実行可能だったのですね。


DSC_0103.jpgDSC_0098.jpg
現地にある案内板と碑(先頭のグーグルマップ黒マーカー)




     福島県・勿来風船爆弾打ち上げ基地跡         
勿来風船爆弾打ち上げ基地 データ
設置管理者:旧陸軍
種 別:風船爆弾打ち上げ基地
所在地:福島県いわき市勿来町
座 標:N36°52′35″E140°47′3″
標 高:10m
(座標、標高は国土地理院から)

沿革
1944年11月1日 未明、暴発により死亡3名、負傷3名
    11月3日 放球開始

関連サイト:
旧陸軍登戸研究所見学記 
風船爆弾 

この記事の資料:
戦史叢書81巻340p,457p


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