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岐阜県・各務原中飛行場跡地 [├国内の空港、飛行場]

   (未訪問)  



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1934年(昭和9年)6月調査資料添付地図
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「陸軍航空本部補給部各務ヶ原支部飛行場(昭和9年4月撮影)高度500米 方位N 距離1,300米
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飛行場情報 Translation No. 29, 20 February 1945, Airways data: Chubu Chiho. Report No. 3-d(27), USSBS Index Section 6 (国立国会図書館ウェブサイトから転載。上3枚とも)


岐阜県各務原市にあった陸軍の「各務原中飛行場」。

グーグルマップをご覧の通りで、現在の岐阜基地の滑走路の東側に位置していました。

上に貼った昭和9年4月撮影の写真の通りで、同年アジ歴の資料では、「陸軍航空本部補給部各務ヶ原支部飛行場」

と記されています。

また同資料によれば、飛行場は2,000mx300~700mの不定形であり、

その範囲内にグーグルマップの作図の通り1,300mx250mの着陸場が設けられていました。


■防衛研究所収蔵資料「陸空-本土防空-48飛行場記録 内地(千島.樺太.北海道.朝鮮.台湾を含む) 昭19.4.20第1航空軍司令部」

に 1/25,000 各務原中飛行場がありました。

ここでも東西2,000mの飛行場内に、両端にターニングパッドが設けられた滑走路が描かれています。

(上の作図よりもっと滑走路滑走路してる)

位置
 岐阜縣稲葉郡蘇原村
積量
 約八三七,八七〇平方米
地表並周囲状況
 概して中央部は東西に高く南北に勾配ありて平坦にして
 芝及び笹混生しあるも近時稍に剥脱せる個所あり
 岐阜飛行学校第九九部隊及山に挟まれ東西に延び南北
 は極めて狭少なり
天候気象の交感
 恒風は西なるも自八月下旬至九月上旬は東南に変ずることあり
 雨季及び冬季は泥濘化し支障を来すこと屡なり
 離着陸に注意を要す
格納施設
 二〇〇〇平方米 四棟(内三棟は使用しあらず)
 一〇五〇平方米 一棟
居住施設
 見習工員収容所として約二〇〇〇名使用しあり
 給興の施設完備す
交通連絡の状況
 省線高山線名鉄各務原線及中仙道に依り岐阜、名古屋に
 通ず 至便なるも名鉄各務原線の輸送能力は飽和状態
 なり
其の他
 一、雨期及解氷期は地盤不良多く極めて困難なるを以て舗
   装滑走路を速く施設せられ度




     岐阜県・各務原中飛行場跡地         
各務原中飛行場 データ
設置管理者:日本陸軍
種 別:陸上飛行場
所在地:岐阜縣稲葉郡蘇原村(現・各務原市那加官有地無番地)
座 標:35°23'40.1"N 136°52'44.8"E
標 高:40m
面 積:83.8ha
飛行場:2,000mx300~700m(不定形)
着陸場:1,300mx250m
方 位:10/28
(座標、方位はグーグルアースから。標高、飛行場、着陸場長さはアジ歴資料から。所在地、面積は防衛研究所資料から)

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この記事の資料:
防衛研究所収蔵資料「陸空-本土防空-48飛行場記録 内地(千島.樺太.北海道.朝鮮.台湾を含む) 昭19.4.20第1航空軍司令部」


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