朝鮮・甕津飛行場跡地 [└日本統治時代の飛行場]
2024年10月 記事作成(未訪問)
北朝鮮人民共和国 黄海南道 甕津(オンジン/おうしん)市にある甕津空港。
ここはかつて日本海軍の「甕津飛行場」でした。
■航空基地図 綴(南東.朝鮮.満洲 等)
に見取平面図があり、先頭のグーグルマップはここから作図しました(戦史史料・戦史叢書検索 で閲覧できます)。
レイヤを作ってグーグルマップに重ねると、滑走路もそうですし、誘導路、それから有蓋掩体壕が現存しています。
有蓋掩体壕は、しっかり形が残っているものが3基(赤マーカー)、有蓋掩体壕跡らしきものが1機(青マーカー)、
それから無蓋掩体壕がぎっしりまとまっている場所が1つ(黄色マーカー)ありました。
尤も、北朝鮮では、現在でも無蓋掩体壕を使用しているのと、
ココの無蓋掩体壕は見取平面図には載っていないので、もしかしたらこれは終戦後に建設されたものかも。
それはともかく、誘導路や掩体壕の痕跡がハッキリ残っているため、
図と食い違う部分は、グーグルマップの痕跡を優先して作図しています。
例えば、西北西方向の現在までハッキリ残っている滑走路。
当時はこの滑走路の東端から南方向に短い滑走路が伸びていて、
図ではまるで差金のように直角になっているのですが、
グーグルマップに残る痕跡を優先して鈍角にしてあります。
英語版Wiki/Ongjin Airport(甕津空港)によれば、
朝鮮戦争で国連が北朝鮮を占領していた間、K-17 という名称で使用されていましたが、海岸沿いにあるため、通常の使用には適していなかった可能性があります。1971 年に再建活動が行われました。しかし、飛行場は今でもほとんど使用されていません。
とありました(Google翻訳)。
朝鮮・甕津飛行場跡地
(1)甕津飛行場 データ
設置管理者:日本海軍
種 別:陸上飛行場
座 標:37°55'41.7"N 125°25'11.2"E
標 高:18m
滑走路:2,000mx200m(10/28)、1,500mx180m(14/32)、900mx300m(18/36)
(座標、標高、方位はグーグルアースから。滑走路長さは防衛研究所資料から)
(2)甕津空港(現在) データ
設置管理者:北朝鮮人民共和国
種 別:陸上飛行場
所在地:北朝鮮人民共和国 黄海南道 甕津(おうしん)市
座 標:37°55′51.70″N 125°24′54.30″E
標 高:51m
滑走路:2,027mx50m
方 位:11/29
(主に英語版Wiki/Ongjin Airport から)
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この記事の資料:
航空基地図 綴(南東.朝鮮.満洲 等)
スパイ映画などに登場するような
衛星画像分析官の域に達していませんか?
by an-kazu (2024-12-26 20:44)
■an-kazuさん
いえいえそんな。
ドコかでキチンと学べるものなら学んでみたいです。
by とり (2024-12-27 06:15)