谷田部航空基地跡地 [├国内の空港、飛行場]
2012年10月訪問 2021/7更新
撮影年月日1947/02/08(昭22)(USA M28 12)■
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)
茨城県つくば市観音台にあった旧海軍の谷田部航空基地。
沿革にまとめましたが、霞ヶ浦海軍航空隊の補助飛行場として建設されたもので、同飛行場の西約8kmにありました。
先頭のグーグルマップは、上に貼った航空写真から作図しました。
■防衛研究所収蔵資料「海軍航空基地現状表 内地之部 横須賀鎮守府所管航空基地現状表(昭和二十年八月調)」
の中で、当飛行場について一部次のように記載がありました。
基地名:谷田部 建設年:1940 飛行場長x幅 米:1800x1300芝張 主要機隊数:小型 主任務:教育 隧道竝ニ地下施設:居住、指揮所、電信所、爆弾庫、年利用庫、倉庫 掩体:小型有蓋20 小型無蓋52 小型隠蔽30 中型無蓋10
■防衛研究所収蔵資料:5航空関係-航空基地-77 終戦時に於ける海軍飛行場一覧表 昭35.6.29調 には、
「谷田部空開隊(S14.12.1)(昭15建)」とありました。
赤マーカー地点。
当飛行場跡地には碑等特に設けられていないようですが、常磐道を跨ぐ橋にここが飛行場であった名残があります。
橋の名前は常磐道建設工事の際、工事の担当者が地元の方の意見を元に決定したのだとか。
赤マーカー地点。
当飛行場に滑走路はなく、広大な滑走帯があったのですが、それっぽい所から撮ってみました。
茨城県・谷田部航空基地跡地
谷田部航空基地 データ設置管理者:旧海軍
種 別:陸上飛行場
所在地:茨城県つくば市観音台
座 標:N36°01′41″E140°06′01″
標 高:25m
滑走帯:1,800m×1,300m
(座標、標高はグーグルアースから)
沿革
1932年 霞ヶ浦海軍航空隊の補助飛行場として建設される
1934年 霞ヶ浦海軍航空隊谷田部着陸場開設
1938年 新治郡小野川村大字南中妻字布袋(ほて)を全面買収し本格的な飛行場として建設
1939年12月 1日 霞ヶ浦海軍航空隊谷田部分遣隊開隊式
1941年 谷田部海軍航空隊に昇格
1945年08月 13日、空襲を受ける
関連サイト:
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この記事の資料:
防衛研究所収蔵資料「海軍航空基地現状表 内地之部 横須賀鎮守府所管航空基地現状表(昭和二十年八月調)」
防衛研究所収蔵資料:5航空関係-航空基地-77 終戦時に於ける海軍飛行場一覧表 昭35.6.29調
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