宮島飛行場跡地 [├国内の空港、飛行場]
2015年10月訪問 2022/6更新
撮影年月日 1947/03/27(昭22)(USA M184 3)■
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)
広島県廿日市にあった「宮島飛行場」。
水上機の飛行場で、当時はこの場所に格納庫がありました。
■国立公文書館デジタルアーカイブ 昭和十四年一月 航空要覧 逓信省航空局編輯 帝國飛行協会発行
の中で、「本邦飛行場一覧(昭和十三年十月現在)」非公共用飛行場 として以下記されていました(9コマ)■
名 称 宮島飛行場
経営者 恵美重美
所在地 廣島縣佐伯郡大野村字鼓ヶ濱
水陸の別 水
滑走区域 長五〇〇米 幅三〇〇米
備 考 (記載無し)
ネットで当時の様子を写した写真を検索することができ、
格納庫には、「宮島航空研究所格納庫」と大書きしてあり、ウインドソックス、クレーンも見えます。
鼓ヶ浜飛行学校を併設して、年間5人前後が入校しました。
後に中国新聞社航空部嘱託ともなっています。
遊覧飛行も行っており、宮島1周15分、飛行時間30分、料金は1人5円でした。
また、1936年8月20日の報知新聞によれば、逓信省航空局は、
船舶の遭難時、航空機による遭難地点の発見、速やかな救助を目的として、
民間の航空業者と協定を結ぶことを意図していることが載せられており、
当時水上機を所有する主な民間航空会社(東京航空株式会社・東京、安藤飛行機研究所・名古屋、
日本航空輸送研究所・大阪、日本海航空株式会社・兵庫)と共に、
城崎宮島航空研究所・宮島の五社が大乗り気であることが記されています。
料金は、現在の遊覧飛行が大体10分10円程度で、遭難船の場合は必然的に危険性が伴うので幾分高くなるとみられる。
とも述べられています。
飛行場があった当時は、この線路の先、右側奥の方に飛行場の格納庫を望むことが出来たのですが、
現在は競艇場の大きな建物に視界が遮られてます。
赤マーカー地点。
宮島飛行場跡地現在の様子
広島県・宮島飛行場跡地
宮島飛行場 データ
経営者:恵美重美
種 別:水上飛行場
所在地:広島県佐伯郡大野村字鼓ヶ浜(現・廿日市市阿品3丁目)
座 標:N34°19′04″E132°18′37″
滑走区域:500mx300m
(座標はグーグルアース、経営者、旧住所、飛行場長さは「戦前戦後の飛行場・空港総ざらえ」)
沿革
1928年 建設?
1933年 10月 宮島航空研究所設立。鼓ヶ浜飛行学校併設
1936年 中国新聞社航空部嘱託。
1941年 養成所はこの頃廃止
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この記事の資料:
報知新聞1936年8月20日
「21世紀へ伝える航空ストーリー 戦前戦後の飛行場・空港総ざらえ」
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