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旧対馬空港(海自対馬防備隊本部) [├国内の空港、飛行場]

   2013年10月訪問 2021/11更新  


4.png
撮影年月日1966/11/02(昭41)(MKU667X C16 7) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)

長崎県‎対馬市‎美津島町竹敷‎にある海上自衛隊対馬防備隊本部。

現対馬空港とは非常に近く、R/W14エンドからほぼ延長線上約2.3kmに位置しています。

現在の物々しい雰囲気からは想像もつかないのですが、1964年~1968年まで、ここに「対馬空港」がありました。

ただし水上機用の空港で、滑走路はありません。

実は某サイト様に、昭和43年の航空機乗務員手帳のページが一部載っていて、

そこに当空港のことがちゃんと出ていました。

名称は「対馬空港」。長崎県が管理する第三種空港と記されていました。 

ターミナルは1963年に完成、1964年~1966年まで、大村空港と水陸両用機が結んだのですが、

故障等が原因で運休することが多く、利用者も僅かであり、1968年に廃止が決定してしまったのだそうです。

 

現在の司令部建物は当時のターミナルビルを使用しており、施設横には水上機停泊・格納施設があるとのことで、

実際にフェンス沿いに歩いてみると、大きなスリップがあり、大きな施設、格納庫らしきものも見ることができます。

キレイに整備されていて、今すぐ水上機がやって来ても良い状態でした。

スリップの上部は、「TSUSHIMA」と植栽も施されており、

かつてここが水上空港だった当時の面影が残されているように見えます。

浅茅湾のかなり奥に位置しており、離着水にはかなり恵まれた立地だったと思います。

D20_0048.jpg

現基地前の海はこんな感じ。

かつてここを乗客を乗せた水上機が離着水していたんですね~。

現在基地はグルリとフェンスで囲われていて、

 

   ここは、海上自衛隊の施設です。
   許可された者以外の立入を禁止します。
    立入禁止
    写真撮影禁止
   (海上自衛隊対馬防備隊本部当直室)

 

という標識があちこちに貼られていて、文言の下にはそれぞれハングル訳が付けられていました。

そんな訳で今回の記事では施設の写真はナシです。


      長崎県・旧対馬空港(海自対馬防備隊本部)      

旧対馬空港(海自対馬防備隊本部) データ

設置管理者:長崎県→防衛省
空港種別:第三種
所在地:長崎県‎対馬市‎美津島町竹敷‎
座 標:N34°18′21″E129°18′17″
(座標はグーグルアースから)

沿革
1964年04月 水上飛行場供用開始。長崎航空が長崎線開設(グース機就航) 
1966年07月 長崎空港、対馬~壱岐~大村線開設(マラード機就航・翌月休止)
1967年01月 機材繰りの都合により水上飛行場供用休止
1968年03月 水上飛行場供用廃止
1975年06月 現空港供用開始(1,500m×45m)

関連サイト:
Wiki/対馬防備隊   
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コメント 3

  マー坊

水上機は日東航空が専門でした。 特にグラマン グース 4機を使っていました。 
 大村ー津島 白浜、新居浜、別府、吉野川も使っていました。

 長崎航空は中日航空から譲り受けた グラマンG73を1機もっていました


by マー坊 (2013-11-12 11:31) 

an-kazu

文章から、緊張感が伝わってきますね・・・
by an-kazu (2013-11-12 22:36) 

とり

皆様 コメント、nice! ありがとうございます。m(_ _)m

■マー坊さん
情報ありがとうございました。

■an-kazuさん
対韓最前線という気がしました。
an-kazuさんのアイコンがピッタリの場所です。
by とり (2013-11-13 05:56) 

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