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山口県(仙崎水上)飛行場跡地 [├国内の空港、飛行場]

   2013年4月訪問 2021/9更新  


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撮影年月日1947/10/03(昭22)(USA R514-3 61) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)

山口県‎長門市‎仙崎‎にあった「山口県(仙崎水上)飛行場」。

戦前に開場した魚群探索機用の水上機飛行場で、山口県営水産試験場長が飛行場長を兼務していました。

個人的には、「わざわざヒコーキで魚を探して、果たしてコストに見合うのかしらん」と、

ヒコーキの運用には懐疑的だったのですが、「山口県の航空あれこれ」という本の中でこの飛行場のことが扱われていて、

「魚群探索機が未発達の時代に上空から魚群を見つけることは画期的で効率的であったことは想像に難くない」

と記されていました。

魚群探査用に海軍一四式水偵1機、海軍一五式水偵1機を使用していたのだそうです。

D20_0040.jpg

赤マーカー地点

D20_0046.jpg

青マーカー地点。

前出の本の中で、水上機吊り上げ用に使用していたクレーンは戦後払い下げられて移設され現存している。

とのことで、現在は鉄工所と自宅のある敷地の海に面した側にあります。

D20_0043.jpg

D20_0048.jpg

快く撮影許可頂きました。ありがとうございました。m(_ _)m


      山口県・山口県(仙崎水上)飛行場跡地     
水上機での魚群探索はかなりの成果があり、「感謝の気持ち」としてアジ、サバの一杯詰まったトロ箱が大漁の度に届けられたのだそうです

山口県(仙崎水上)飛行場 データ
設置管理者:県水産試験場
種 別:水上機用飛行場
所在地:山口県‎長門市‎仙崎‎
座 標:N34°22′31″E131°12′18″
(座標はグーグルアースから)

沿革
1938年4月か5月頃開場したと思われる

関連サイト:
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この記事の資料:
「山口県の航空あれこれ」


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コメント 5

鹿児島のこういち

海のそばなのに現存しているということは、維持管理がしっかりとなされているということなんでしょう。フックは電動移動式で、フックと反対側の箱は、カウンターウエイトを乗せる箱になるのでしょうか?電動式のリモコン操作盤(スイッチボックス)もどこにあるのか気になりますね。現代とは違うのでしょうか?(^^)てっぺんの飛行機は、風見鶏ならぬ、風見飛行機かしら?(^^)
by 鹿児島のこういち (2013-06-21 06:30) 

とり

皆様 コメント、nice! ありがとうございます。m(_ _)m

■鹿児島のこういちさん
本職の方はこの写真だけでいろいろと類推できるものですね。
流石です。
現物を見たオイラはサッパリでしたが、鹿児島のこういちさんが実際にご覧になれば
鋭い解説ができるのでしょうね。
>風見飛行機
これいいですよね~。
何の変哲もないクレーンがヒコーキに関わっていたことの証ですね。
by とり (2013-06-21 06:34) 

me-co

これ、テルハ(走行するホイスト)を換装してますね。巻上がチェーンっぽいから、テルハはKITO製かな?
基本構造物をそのままに、しかも大事に使ってる、好感の持てるつち型クレーンです。
by me-co (2013-06-22 10:19) 

an-kazu

腐食しやすい海の傍での現存、ウレシイですね!
撮影快諾も\(^_^)/
by an-kazu (2013-06-22 10:24) 

とり

■me-coさん
おお、そこまで読み取りますか!(@Д@)
大事に活用しているということですね。ありがとうございましたm(_ _)m

■an-kazuさん
そうですね~。
大切に使い続けたからこそなのではないかと思いました^^
by とり (2013-06-24 05:26) 

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