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スペースジェットの格納庫(など) [├場所]

   2023年5月訪問  




もう8年も前の話になってしまうのですが、

(有)オールドマンの旅行代理店 のOLDMAN様からMRJ(スペースジェット)の写真をお送り頂き、

拙ブログにて掲載させて頂いたことがありました 

MRJ開発当時はいつ姿を現すとも知れぬシャッターチャンスをものにするため連日空港に通いつめ、

現在も月に4~5回は小牧に通っておられるのだそうです(@Д@)

ご本人は上には上がと謙遜しておられるのですが、

B727やF86Dの頃から、また返還前の沖縄の頃から撮影を続けてこられた、

オイラにとってはまさに雲の上の存在です。

今回MRJの格納庫を記事にするに当たり、OLDMAN様から様々ご教授頂きました。

おかげ様でこうして記事の体にすることが出来ました。

OLDMAN様ありがとうございましたm(_ _)m

 
愛知県営名古屋空港(小牧基地)。

空港ターミナルに隣接して、三菱重工の名古屋航空宇宙システム製作所 小牧南工場の広大な敷地があります。

事業内容に「航空機の最終組立・艤装」が含まれる通り、

MRJはここで組み立てられ、初飛行、試験飛行を続けていました。


DSC_0126_00001.jpg


赤マーカー地点。

名古屋空港の立体駐車場から。

カメラを右に振ると-


DSC_0122_00001.jpg


こんな感じ。

幅150m、奥行130mの巨大な格納庫。

"SPACEJET FINAL ASSEMBLY HANGAR"

直訳すると「スペースジェット最終組立格納庫」となるのでしょうか。

「アッセンブリハンガー」と呼ばれていたのだそうです。

なんとか型式証明取得までこぎ着けていれば、注文を受けたMRJはここで組み立てられ、

続々と世界各国の航空会社に送り出されたはずなのですが…。

(開発中止の発表の際には「型式証明取得まであと2年かかる」としていた)

今年(2023年)2月、MRJの開発中止が正式に発表され、

オイラは「残された機体はどうなるんだろう(´・ω・`)」と心配してました。

そんな中三菱は、4月になって突然「米国に渡った4機は既に全機解体済み」と、

しれっと事後報告で爆弾発言をおかましになったのでした(@Д@)


OLDMAN様からは、

「アッセンブリハンガーには、現在まだ3機の機体が並べて保管されているようです。
ハンガー正面から見て、左右に白無垢の機体でエンジン無し。真ん中はANA塗装の機体が
保管されているようです。」

と教えて頂いていたのですが、その後更に新聞記事をお送り頂きました。

それによれば、6月29日 都内で開かれた三菱の定時株主総会にて
 
「国内に四機の機体を残しており、どのような形で生かしていくかを検討している」

とありました。

アッセンブリーハンガーの3機については、これだけ具体的な状況が伝えられていますから、

少なくともこの時点ではここに3機あったのだと思います。

もしかして、もう1機は「テクニカルハンガー」(後述)とか別の場所に駐機してたのかしらん。

ともかく、ある日突然「国内に残っていた機体も既に全機解体済み」なんて事後アナウンスされ、

この世からスペースジェットが全て消し去られるとか、そういうのだけは勘弁して欲しいです(;´Д⊂)


DSC_0138_00001.jpg


(黄マーカー地点)


DSC_0139_00001.jpg


アッセンブリーハンガー斜め前にはご覧の通り大きな扉があって、

振り返ると、


DSC_0143_00001.jpg


こんな感じ。

片側二車線の道路を隔てて空港敷地内に入れるようになっています。

MRJのアッセンブリーハンガー←→空港間出し入れはここからしていたのですが、

通路を挟んでの横断は夜間、早朝に行っていたのだそうです

(空港近くにお住いのOLDMAN様のお仲間の航空ファンの方からの情報)。

コンクリート舗装の部分は歩道の縁石も中央分離帯もないですね。

MRJの全幅29.2mに対し、

グーグルマップ計測ですが、コンクリート舗装の幅は24m、扉の間口は34m位あります。

OLDMAN様ご本人は、格納庫の扉が開いているところをご覧になったのは、完成した当時ぐらいとのこと。

MRJを格納庫から空港に入れるのは道路横断の関係から、

当分は早朝と夜間のみと当初から聞いておられたのだそうです。


またアッセンブリーハンガーから空港敷地への出し入れが早朝夜間に限られていたのではないかとする

事情として、少々別の話になるのですが、

自衛隊が使用するF-35Aは同小牧南工場内に設けられた「名古屋FACO」にて現在も生産が続いています。

完成した機体の初フライトは米軍パイロットが担当するのですが、

初フライト時、機体の組み立て関係者は朝5時出勤。

アイラン(定期整備)後の機体が朝フライト予定の時も同様。

こうしたことからMRJも同様に、引き入れ作業は早朝、夜間だったのではないか。

とのことでした。

(でも量産が進めば、場所が手狭になって昼間の移動もあるだろうと話しておられたらしい)


オイラが現地にお邪魔した際は、この横断通路しか気がつかなかったんですが、

後日自宅に戻ってからグーグルマップで確認したら、

アッセンブリーハンガーの北側にも道路を挟んで三菱のハンガーがあり、

北東の角付近に横断通路がありました(紫マーカー)。

但し、こちらのコンクリート舗装の幅は15m程度のため、MRJのために設けたのではないと思います。


また、これは正式名称かどうか不明ですが、

「テクニカルハンガー」と呼ばれるハンガーがあって(先頭のグーグルマップ青マーカー)、

テスト中はここに機体を格納しておき、ハンガー前に引き出して飛行前チェックをしていたのだそうです。

ということで、以上頂いた情報でした。

三菱関係者の口は非常に堅く、情報はなかなか外部に伝わらないとのことでした。


以前送って頂いた貴重な写真を改めて掲載させて頂きます。

今回オイラの問い合わせに、わざわざお仲間の方に確認までとって頂きました。

なかなか知り得ない情報をご教授頂いたOLDMAN様とお仲間の方に改めて感謝致しますm(_ _)m


37d91eca7d6f07ed23291d130f0d1e15.jpg2015年10月19日RJNA2 201.JPG2015年11月5日RJNG&RJNA 227-1.JPG




     愛知県・三菱小牧南工場         
三菱航空機株式会社(現:MSJ資産管理株式会社)は名古屋空港ターミナルビル内に本社を設けていたのですが、2021年3月に退去。2023年8月、本社跡に空飛ぶクルマや産業用ドローンを手がける新興企業2社が活用とのアナウンスがありました。

三菱小牧南工場 データ
所在地:愛知県西春日井郡豊山町大字豊場1番地
事業内容:航空機の最終組立・艤装、航空機の修理、航空機の飛行試験、顧客支援
(所在地、事業内容は公式サイトから)

沿革
2013年10月 飛行試験機初号機の最終組み立て開始
2014年10月 18日 ロールアウト
2015年06月 8日 地上走行試験
     11月 11日 初飛行
2020年10月 22日 事業凍結
2023年02月 開発中止

関連サイト:
名古屋航空宇宙システム製作所 
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