千葉県・佐原飛行場跡地 [├国内の空港、飛行場]
2017年11月訪問 2022/1更新
右図・リスト番号67-9-2-2 図名 佐原 測量年1929(昭4)■
左図・リスト番号67-5-3 図名 潮來 測量年1934(昭9)■
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)
前記事■ の通り、大正15年10月~昭和9年3月にかけて、千葉県銚子市に「大利根飛行場」がありました。
ここで若者たちが操縦を学んでいたのですが、当飛行場には学校以外に別事業があり、
アギラさんからいただいた情報では、大利根飛行場~佐原間の定期輸送が実施されていたとありました。
レファレンス協同データベース(下記リンク参照)にこの件で情報があり、
複数の地元市史の中で佐原での水上機の飛行について記述がありました。
それによりますと、「銚子・佐原間定期旅客輸送搭乗料一人片道十円(資料によっては五円)」とのことで、
昭和5年頃の出来事として写真と共に載っているそうです。
機体については、「海軍払下げのハンザ水上機(単発フロート付)」、
「ハンザ・ブランデンブルグ機」、「J-BAZD」等記されていました。
その他にもいろいろとググってみると、犬吠埼、水郷方面への遊覧飛行も実施していたとあります。
「JCAL民間航空史 資料保存会」というサイト様(下記リンク参照)では、
大利根飛行場で実際に使用されていた航空券を閲覧することができます。
佐原には特に「定期旅客輸送」を行っていたとあります。
それで、大利根飛行場でお客さんを乗せて離水した水上機は、
佐原のどこかに着水し、お客さんを降ろしていたことになりますから、
ある一定期間、佐原のどこか決まった場所でお客さんの乗降があったはずです。
残念ながら「佐原」という以外の情報がないため、ここから先は完全にオイラの憶測ですが、
使用機材は水上機ですので、ある程度のスペースの水面があり、且つ移動に便利な場所であったはずです。
上の地図は、それぞれ昭和4年と9年の2.5万分の1、5万分の1の地図を無理やりくっつけたものです。
実際に定期便が飛んでいた頃の地図なんですが、これで見るとやはりというか、佐原駅周辺が最も栄えています。
佐原駅から利根川までは、最短で1kmちょいです。
という訳で、佐原駅に近い利根川に離着水していたのではないかと。
当時の地図と現在とで、佐原周辺の利根川を見比べてみると、流路形状はあまり変化していないようです。
ここから思い切りオイラの主観ですが、佐原駅付近の利根川には、3本の直線がとれます。
それぞれ1,600~2,000mあり、長さとしては十分と思います。
それで、このどこかの場所を使って大利根との定期便の離着水をしていたのではないかと思います。
川がぐねぐねしていて、候補となる3本のうち、左から2番目と3番目では約130°の角度がついているので、
もしかしたら風向きにより離着水位置の変更があったかも。
なんだか左右反転しただけのような気がしないでもない撮影地点のあっち側とこっち側。
この辺りで水上機が飛んでいたと思うのですが。。。
ここから大利根飛行場までは、直線距離で34kmほど。
千葉県・佐原飛行場跡地
佐原飛行場 データ
設置管理者:猿田秀文氏?
種 別:水上機用飛行場
所在地:千葉県香取市佐原地先利根川
座 標:N35°54′06″E140°30′33″
標 高:0m
(座標、標高はグーグルアースから)
沿革
1926年10月 猿田氏、大利根飛行場開設
1934年03月 同飛行場閉鎖。この間に佐原への定期飛行を実施
関連サイト:
ブログ内関連記事■
レファレンス協同データベース■
JCAL民間航空史 資料保存会■
アメリカ・ニャック空港 [├海外の空港、飛行場]
2018年1月作成(情報は作成時のものです)
skyvector.com
アラスカ州ニャックにある「ニャック空港」。
1951年10月開設のTuluksak Dredging Co.所有のプライベート空港で、
1,113mx30mの未舗装滑走路を有しています。
かなり古い空港ですが、周辺には数軒の建物が点在するのみで、いかにもアラスカ的な大地が広がっています。
統計によれば、1977年7月29日までの1年間に130便の運航があり、その内訳は、
エアタクシー77%、ゼネアビ 23%でした。
…なんでこんなにデータが古いのかしらん。。。
アメリカ・ニャック空港
ニャック空港 データ
設置管理者:Tuluksak Dredging Co.
種 別:非公共用
3レター:ZNC
標 高:460 ft / 140 m
標 点:60°58′50″N 159°59′37″W
滑走路:3650 x 100 ft. / 1113 x 30 m
磁方位:5/23
表 面:砂利
関連サイト:
Wiki/Nyac Airport■
アメリカ・アキアチャック空港 [├海外の空港、飛行場]
2018年1月作成(情報は作成時のものです)
skyvector.com(錨マークの右の赤丸は旧空港)
アラスカ州アキアチャックにある「アキアチャック空港」。
1968年1月開設のアラスカ州運輸公共施設局(DOT&PF)所有の公共用空港で、
アキアチャック集落のすぐ東側に、カスコクウィム川との間に押し込めるようにして、
495mの未舗装滑走路があったのですが、
現在は西北西約3.9kmの広々とした場所に引っ越しをしており、滑走路の長さは1,006mになりました。
滑走路の方向も、旧空港は東西だったのが新空港は南北で、大きく変わりました。
2018年1月現在、この場所のグーグルアースの最新の画像取得日は2005年8月で、
先頭のグーグルマップでは、現在の空港はまだ影も形もありません。
近い将来画像が更新された時、ヒコーキマーカーの位置に新しい滑走路が出現するはずです。
また、2018年1月現在、英語版Wikiのテキストでは、「州は新しい空港を建設する予定である」とあるのですが、
空港の写真は旧空港、滑走路等データは新空港のもので、新旧の情報が混在しています。
誰か編集したげて!><
ググってみたところ、空港移転関連記事と、予算要求資料のデータがありました(下記リンク参照)。
二つを総合すると、旧空港の滑走路が劣化し、安全基準を満たせないことから移転したようです。
工期は2008年7月~2013年6月末の計画で、予算は$8,000,000 とありました。
8億円強というところでしょうか。
これで1,000m滑走路の空港が新設できちゃうんですね~(☆Д☆)
関連記事の写真には、艀で運んできた建機を降ろす作業が映されていました。
きっと日本の工費とは、額もさることながら、費やす分野と割合がいろいろと異なるんでしょうね~。
2016年の統計によれば、週平均57便の運航があり、全てエアタクシーでした。
■航空会社 / 行先
Yute Air / Akiak, Bethel, Kwethluk, Tuluksak
アメリカ・アキアチャック空港
アキアチャック空港 データ
設置管理者:State of Alaska DOT&PF
種 別:公共用
FAA:Z13
・旧空港
標 高:25ft
標 点:60°54′27″N 161°25′25″W
滑走路:1,625ftx50ft/495mx15m
磁方位:11/29
表 面:砂利
・新空港
標 高:22.8 ft. / 6.9 m
標 点:N60°54.83' / W161°29.60'
滑走路:3300 x 60 ft. / 1006 x 18 m
磁方位:1/19
表 面:砂利/good condition
関連サイト:
Wiki/Akiachak Airport■
AKIACHAK AIRPORT RELOCATION■
Akiachak: Airport Relocation■
アメリカ・ハンガー湖水上機基地 [├海外の空港、飛行場]
2018年1月作成(情報は作成時のものです)
skyvector.com(中央上下に並んでいる錨マークの上の方)
アラスカ州べセルにある「ハンガー湖水上機基地」。
前記事の「べセル水上機基地」の北東約2.1kmにあります。
「べセル水上機基地」はカスコクウィム川沿いにありますが、こちらはその名の通り、「ハンガー湖」にあります。
1967年7月開設の公共用水上機基地で、792mx457m の離着水エリアが設定されています。
792mは、ほぼこの湖の大きさいっぱいの数字です。
統計によれば、21機が当空港を定置場にしており、その内訳は、単発機19、軍用機2となっております。
水上機の分類で「単発機と軍用機」というのもなんだか不思議な気がするんですが、
軍用途の水上機ってあるんですね(@Д@)
どんな仕様になってるのかしらん。
ここは2018年1月現在、英語版Wikiに項目がないため、AirNavさんのリンクを貼りました。
3,4レターはないっぽいです。
アメリカ・ハンガー湖水上機基地
ハンガー湖水上機基地 データ
設置管理者:PUBLIC DOMAIN
種 別:公共用
FAA:Z58
標 高:17 ft. / 5 m
標 点:N60º47.80 ́W161º43.64 ́
離着水エリア:2600 x 1500 ft. / 792 x 457 m
方 位:N/S
表 面:水
関連サイト:
AirNav/Hangar Lake Seaplane Base■