アラスカ州空港統計 [├資料]
アラスカ州の空港/飛行場 総数:567
調査期間:2017/2~2019/1
資料:SkyVector,AirNav
空港と滑走路の廃止、新設、拡張は続いています。
以下、いろんな数字が出ますが飽くまで
「調査期間はこんな感じでした」というものですので、
ご了承くださいませ。
パブリック:375(66%)、プライベート:168(30%)、ミリタリー:18(3%)、パブリック/ミリタリー:6(1%)
この円グラフは、567の空港を管理者別に分けたものです。
パブリック空港が66%で最も多く、以下プライベート空港、軍用、軍民共用と続きます。
パブリック空港の大半は「アラスカ州運輸公共施設局(DOT&PF)」で、他は国立公園、市営空港等でした。
プライベート空港は、各種企業、ロッジ、牧場、農場経営等でした。
陸上空港:426(75%)、水上機基地:112(20%)、水陸両用空港:29(5%)
こちらは567の空港を種別で分けたものです。
水上機基地が全体の20%もあり、水陸両用も含めると、全部で141基地、25%にも達します。
流石アラスカ!

このグラフは、種別ごとの滑走路表面の割合です。
大きな空港だと複数の滑走路や離着水エリアがあるため、
総数は657と、空港の総数567より多くなっています。
全体で見ると、水21%、非舗装64%、舗装14%でした。
また、舗装滑走路と非舗装滑走路、どちらも存在する空港が結構多かったです。
1本の滑走路面に舗装、非舗装が混在するケースもあり、これは舗装滑走路にカウントしています。
水は海水、川、湖で、非舗装滑走路はグラベル、ダート、芝、舗装滑走路はアスファルト、コンクリートでした。
注目すべきは、非舗装滑走路の多さじゃないでしょうか。
プライベート空港の滑走路が非舗装なのはいいとして(そうか?)、
パブリック空港でも、舗装滑走路16%に対し、非舗装滑走路が56%で、非舗装の方がずっと多いです。
以下、種別ごとに滑走路の長さで分けてみました。





ということで、ずらずらと羅列したんですが、アラスカでは2,000ft以下の滑走路が最も多く、
しかも非舗装滑走路が96%に達します。
2,000ftと言われてもピンとこないんですが、2,000ft≒609.6mなので、
パブリック空港を含め、とても短い滑走路が多いです。
そして、滑走路が長くなるに従って舗装滑走路の割合が増えています。
アラスカの空港の特徴を端的に述べるなら、
「非舗装滑走路の小規模空港がたくさん。舗装滑走路の大規模空港が少し。あと水上機基地もね。」
という感じかと。
アラスカ州の人口は73.74万人(2018年/Wiki)で、
これは日本だと、熊本市の74.1万人、東京都練馬区の72.2万人の間に入ります。
アラスカの飛行場総数は567なので、1,300人につき1つ飛行場がある計算に。
そして面積は、なんと日本の約4.5倍(@Д@)
そんな広大な大地に数十戸の集落が無数に点在しています。
その集落から1、2キロの一本道が川や沼を避けるようにうねうねと伸びていて、
行きついた先には小屋と滑走路。
集落の目立った道路は、集落と滑走路を繫ぐこの「エアポートロード」のみ。
みたいなパターンがとても多いです。
もっと身近な例だと、もうこの「エアポートロード」すらなく、滑走路を取り囲むように人家が点在してたりとか。
都市部でも住宅地のすぐ隣に滑走路があったりしました。
滑走路が厳重なフェンスと緩衝帯で遠ざけられている日本の感覚からすると、
自宅から手を伸ばせばヒコーキに触れそうな程、目の前に滑走路があって、
滑走路には無数の道路が自宅まで伸びていて、玄関までヒコーキで乗り付けられる。
というのがホントにビックリで、アラスカの空港を眺めていてつくづく感じたのがこの身近さでした。
「エアパーク」なるものの存在を知ったのも、アラスカでした。
人家のすぐ隣が滑走路で危なくないのか心配になってしまうんですが、
もしかするとアラスカの方にとっては、
軒先をかすめるように200km超で疾走する整備新幹線の方がよっぽど危なく感じるのかも。
航空黎明期の飛行場の姿というか、人とヒコーキの距離感というか、
グーグルアースでアラスカの飛行場を見るにつけ、
「飛行場なんて、こんなんでいいんだよ」と教えられているような気がしました。
アンカレッジ等、南部に多い都市部を別にすれば、アラスカの大半は広大な未開地で、
隣の集落まで数十キロ、時には百数十キロもあり、その間には、星の数ほどの大小様々な湖沼、
分岐と合流を繰り返し、もうドッチが本流なの? それとも別々の川なの??(゚Д゚;≡;゚Д゚)
みたいに、まんべんなく川で覆われ、しかもその川が気が遠くなるほど蛇行しており、
道路を建設しようとすれば、一体どれだけの橋を建設しなければならないことか。。。
集落から外界に出ようとすれば、その手段は、舟かヒコーキのみの場所が本当に多いです。
そんな、何もかもが日本とは違うアラスカなのでした。
しかも非舗装滑走路が96%に達します。
2,000ftと言われてもピンとこないんですが、2,000ft≒609.6mなので、
パブリック空港を含め、とても短い滑走路が多いです。
そして、滑走路が長くなるに従って舗装滑走路の割合が増えています。
アラスカの空港の特徴を端的に述べるなら、
「非舗装滑走路の小規模空港がたくさん。舗装滑走路の大規模空港が少し。あと水上機基地もね。」
という感じかと。
アラスカ州の人口は73.74万人(2018年/Wiki)で、
これは日本だと、熊本市の74.1万人、東京都練馬区の72.2万人の間に入ります。
アラスカの飛行場総数は567なので、1,300人につき1つ飛行場がある計算に。
そして面積は、なんと日本の約4.5倍(@Д@)
そんな広大な大地に数十戸の集落が無数に点在しています。
その集落から1、2キロの一本道が川や沼を避けるようにうねうねと伸びていて、
行きついた先には小屋と滑走路。
集落の目立った道路は、集落と滑走路を繫ぐこの「エアポートロード」のみ。
みたいなパターンがとても多いです。
もっと身近な例だと、もうこの「エアポートロード」すらなく、滑走路を取り囲むように人家が点在してたりとか。
都市部でも住宅地のすぐ隣に滑走路があったりしました。
滑走路が厳重なフェンスと緩衝帯で遠ざけられている日本の感覚からすると、
自宅から手を伸ばせばヒコーキに触れそうな程、目の前に滑走路があって、
滑走路には無数の道路が自宅まで伸びていて、玄関までヒコーキで乗り付けられる。
というのがホントにビックリで、アラスカの空港を眺めていてつくづく感じたのがこの身近さでした。
「エアパーク」なるものの存在を知ったのも、アラスカでした。
人家のすぐ隣が滑走路で危なくないのか心配になってしまうんですが、
もしかするとアラスカの方にとっては、
軒先をかすめるように200km超で疾走する整備新幹線の方がよっぽど危なく感じるのかも。
航空黎明期の飛行場の姿というか、人とヒコーキの距離感というか、
グーグルアースでアラスカの飛行場を見るにつけ、
「飛行場なんて、こんなんでいいんだよ」と教えられているような気がしました。
アンカレッジ等、南部に多い都市部を別にすれば、アラスカの大半は広大な未開地で、
隣の集落まで数十キロ、時には百数十キロもあり、その間には、星の数ほどの大小様々な湖沼、
分岐と合流を繰り返し、もうドッチが本流なの? それとも別々の川なの??(゚Д゚;≡;゚Д゚)
みたいに、まんべんなく川で覆われ、しかもその川が気が遠くなるほど蛇行しており、
道路を建設しようとすれば、一体どれだけの橋を建設しなければならないことか。。。
集落から外界に出ようとすれば、その手段は、舟かヒコーキのみの場所が本当に多いです。
そんな、何もかもが日本とは違うアラスカなのでした。
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