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熊本県・人吉海軍航空隊 庁舎居住地区等 [├場所]

   2024年1月訪問  




「人吉(川村・高原)飛行場跡地」記事 が長くなってしまったので、

北側の「庁舎居住地区」はこちらの記事にまとめます。


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赤マーカー地点(以下4枚とも)。


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人吉海軍航空隊跡

側面には「昭和四十六年八月 予科練人吉会建立」とありました。


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ひみつ基地ミュージアムのガイドさんによれば、

当時はこの居住区から飛行場まで約2kmを毎朝駆け足で向かったのだそうです。


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隊門跡から30mほど南に駐車場が設けてあり、こんな案内板があります。

階段を下り、案内に従って進んでゆくと、


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すぐこんな場所にでます。


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人吉海軍航空隊 松根油乾溜作業所跡(しょうこんゆかんりゅうさぎょうしょあと)

庁舎居住地区隊門直下のこの場所で、人吉海軍航空隊の直営により松根油製造が行われた。当遺跡では1基につき、2口の百貫窯が設置された全5基の乾溜装置(以下「窯」)跡が確認されている。地上部の上部構造は戦後消失しているものの、下部構造については焚口、百貫窯設置箇所、タール分離マス、松根油分離マスなどが比較的良好な状態で現存している。人吉海軍航空隊司令 田中千春海軍大佐の回想録によると、百貫窯は支給されたが、その築炉には隊内のレンガ工経験者を集めて対応し、材料には寄せ集めのレンガや石を利用、蒸気を冷やす冷却装置としては冷却管を竹で、冷却水は飛行場用水路から取水された。なお、北に位置する1号窯跡と南に位置する5号窯跡とでは使用される材料に違いがみられ、タール分離マスにカメが用いられるなど、施設の簡素化が確認できるが、これは国策として掲げられた松根油増産に伴い増設されたものと考えられる。

松根油
松根油は元来、民需品として塗料の原料や香料などに利用されていた、松の根を乾溜することで抽出される液体で、戦争の激化により南方から供給が困難となった航空燃料の代替燃料として「全村あげて松根赤たすき」、「200本の松で航空機が1時間飛ぶことができる」、「掘って蒸して遅れ」などを共通認識として、山村部を中心に民間で緊急増産が進められた。作業には勤労奉仕の高齢者や女性が中心となったものの、労働力不足から、子どもまでもが松根油生産に従事した。しかしながら、初期行程である松根の破砕には非常に手間と労力がかかったことから、ここでは、隊内で掘り出された松根に加え、民間で掘り出された松根も持ち込まれた。このようにして大量に集まった松根は海軍予科練習生ら隊員の手により、大櫓(やぐら)に組み付けた大まさかりで砕いた後、手斧によってさらに細かく砕かれた。百貫窯に入れられた松根の細片は、約300度で空焚きされ、出てきた蒸気を冷却し、木酢液、タール、松根油がその比重差によって各マスに分離される。抽出までには14~16時間を要し、従事した隊員の顔は真っ黒になったという。百貫窯に残った木炭は火鉢にくべられ、タールは煤(すす)と練り合わせて靴墨として使用されるなどした。

松根油と特殊攻撃機「橘花」
国産初のターボジェットエンジン「ネ20」を搭載した「橘花」は、松根油を含有する燃料をエネルギー源とし、1945
年(昭和20)8月7日に12分間の飛行に成功。終戦までに2機の試作機が完成した。「ネ20」の開発に携わった種子島時休海軍大佐と田中千春大佐は海軍大学校の同窓生であった。


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(上3枚説明板から)


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小川の向こう側にも何やらありました。


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黄色マーカー地点。

練兵場跡。

現在は人吉農芸学院の建物が並んでいます。


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灰マーカー地点。

病院跡(を撮っているつもり)

土台の一部が現存しているそうです。


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黒マーカー地点から兵舎跡方向


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紫マーカー地点。

練兵場跡方向


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緑マーカー地点から西方向。

兵舎跡


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同じく緑マーカー地点から東方向。

兵舎跡


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青マーカー地点。

廃屋裏手。

航空隊水源地(を撮ってるつもり)。



     熊本県・人吉海軍航空隊 庁舎居住地区等         
人吉海軍航空隊 庁舎居住地区等 データ
設置管理者:海軍
所在地:熊本県球磨郡相良村 棚葉瀬 錦町 平岩/村松
座 標:32°14'26.1"N 130°49'04.2"E
標 高:164m
(座標、標高はグーグルアースから)

関連サイト:
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この記事の資料:
現地説明板


コメント(2) 
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コメント 2

an-kazu

まるで古代の遺跡のような保存ですね!

by an-kazu (2024-03-13 08:37) 

とり

■an-kazuさん
オイラもそれ思いました。
その筋の方がされたんでしょうか。

by とり (2024-03-14 04:38) 

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