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杉檜航空機 あわやの大惨事! [■ブログ]

「杉檜航空機、あわやの大事故!」

 2013/4/1 USO通信・時事


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                  前輪を激しくバウンドさせるSHAIR800便(USO/PHOTO)

SHAIR800便重大インシデント

  先月25日、熊本空港発広島空港行の杉檜航空(SHAIR800便・乗員乗客108人乗り)が広島空港着陸の際、極めて不安定な姿勢のまま着陸を強行し、着陸後も機首の極端な上げ下げを繰り返して前輪を激しくバウンドさせた問題で(文末に動画リンクあり)、「一歩間違えば大惨事だった」として国土交通省運輸安全委員会が同日調査に乗り出した。同委員会が直接の事故ではなく、個別のインシデントに関して即日動くのは極めて異例のことであり、いかに事態を重く見ているかを示している。

  当該機の操縦をした機長は事情聴取に対し、自身が重度のスギ花粉症であると説明し、問題となった乗務日は朝から特に症状が酷く、「操縦の合間にと言うより、鼻をかむ合間に操縦している感じ」で会話もままならない状態だったため、管制官との交信は副操縦士に任せて操縦に専念していた。ところが着陸寸前のタイミングで発作的に強烈なクシャミを催し、思わず操縦桿をしっかり握りしめたまま激しいクシャミを連発してしまったと語った。

  運輸安全委員会は機長の花粉症の症状が着陸時の機体の危険な挙動につながったものと見て調査を進める方針。広島空港の気象予報官によるとこの日は花粉の飛ぶ条件が重なっており、加えて西日本を中心に一部でPM2.5が380μg/㎥と、環境基準である35μg/㎥を遥かに超過する数値が測定され視程も低かった。更に機長はこっそり喫煙再開していたところを妻に見つかり激しく叱責された上に小遣いが減らされたばかりであったため、これがストレスとなっていた。こうした悪条件が重なり機長の花粉症の症状悪化につながったと考えられる。合同記者会見で公の場に姿を現わした機長は鼻をすすり涙ながらに釈明を行ったが、これがどちらの涙であるかは現在のところ不明であり今後のサンプル分析が待たれる。

 

ティッシュと副操縦士

  「今や『国民病』とも言われる花粉症ですが、これはパイロット同士の対人関係、ひいては昇進にも大きな意味を持つのです。」そう語るのはこの問題に詳しい航空ジャーナリストのT氏。氏によると、副操縦士は同乗の機長が花粉症だった時に備えて常にボックスティッシュと簡易ゴミ箱を携行しており、機長が鼻をすすり始めたら管制官との交信を中断してでもすかさず「機長、宜しければお使いください」とティッシュを差し出す、というのがこの世界でやっていくため必要不可欠なマナーである。「しかも差し出すティッシュは某社の『鼻セ○ブ』と決まっています。航空会社名は伏せますが、つい先日もある副操縦士がOJTで落とされてしまったのですが、原因は査察操縦士にティッシュを差し出すのを忘れたせいだと言われています。副操縦士の間では『ライセンス忘れてもティッシュ忘れるな』という言葉があり、肝心のティッシュを忘れたせいで試験を棒に振ってしまった。というのは、むしろ当然の結果であるというのがこの業界内での受け止め方なんです。しかしこれは逆に言えば、ティッシュさえ忘れなければこちらのものという事にもなります。花粉症の機長に気持ち良くティッシュを差し出すことさえできればもう試験は通ったも同然で、『OJTの際は花粉症の査察機長に当たってくれ』と願う副操縦士もいる程です」(前出のジャーナリストT氏)

  空港売店のエリアマネジャーM氏にこのティッシュ事情について聞いてみた。「機長に差し出すティッシュですが、『鼻セ○ブ』を用意すればそれで良いという訳ではありません。フライト時間に比例して使用するティッシュも当然増えますが、途中で切らしてしまうというのは決してあってはならないことです。かといって新品の場合、最初の数回はスッと出しにくい。これは『いかなる時もスマートに』を身上とする査察機長の心証を悪くします。そのため新品から10回程度引き出したものを差し出すのが最上級の敬意の表れとされています。空港の売店には必ず『鼻セ○ブ』が置いてあるのですが、購入者の八割は副操縦士という統計があります。過去の話ですが、売店で『鼻セ○ブ』を購入した副操縦士が時間がないためその場でしゅぽしゅぽしてゴミ箱に捨てたのを乗客に見られてクレームがついてしまったことがあります。そのため現在はどこの空港の売店でも『「鼻セ○ブ」、例の』とご注文いただければ、ベストの状態のものをお渡しできるようにこっそり準備しております。微妙に減ったティッシュの無料引き取りサービスも行っています。副操縦士はお金を出せばすぐにベストな状態のティッシュが入手でき処分にも困らない。売店のスタッフはタダで高級ティッシュが使える。まさにWin-Winの関係ですし、お客様のニーズに合わせてきめ細やかな商品を提供する日本ならではのサービスだと自負しております。口コミで買いに来る外国人パイロットも多いんですよ。定価ですが一般のお客様にも販売致しておりますので副操縦士の悲哀を味わうためにも是非一度ご注文くださいませ。」

 

多発する"花粉"トラブル

  杉檜航空800便に限らず、航空業界ではこの時期花粉症に関連したトラブルが多く、近年深刻な問題として認識されつつある。運輸安全委員会には毎月様々なインシデントが報告されるが、この時期は花粉症に関連した報告が飛びぬけて目立つという。移動許可を出していないのに勝手に移動を始めてしまう事例や、離陸待機の指示を出しているにもかかわらず、無視して離陸してしまう事例まで報告されている。管制官が「貴機に離陸の許可は与えていない」と正すと、「花粉症でクシャミが続いていたせいか、気が付きませんでした。すいません、けほけほ。」等、管制官の指示に従わないことの言い訳に花粉症がしばしば用いられる。一歩間違えれば大事故に繋がりかねないが、問い詰められると「デュー・ツー・フラワー・シンドローム!」と逆切れするというケースも報告されており、この時期管制官たちにとっては頭痛の種だ。

  ある空港では着陸の順番待ちのため上空で旋回待機の指示を受けた花粉航空(K☆Air)の機長が管制官に対し、「花粉症の症状が酷くて辛い。操縦に支障が出る程であるため優先着陸を要請したい。ゴホゴホ」と訴えたため、管制官の判断で他機を待たせて優先的に着陸の許可を出した。ところがこの機長は高度の空気清浄機能を備えるボーイングB787型機の乗務であり、この時後回しにされた他の便の機長らは、「787型機で花粉の症状が悪化するとは考えられない。症状が酷いのならむしろずっと機内にいた方がよいのではないか。K☆AirのKは『仮病』のKだ」等不満を述べた。

  更に別の例では、離陸の順番待ちをしていた極悪航空(WAL)の機長が管制官とのやり取りの際さかんにクシャミをするため、見かねた他機の機長が「先に離陸してもいいですよ」と順番を譲った。ところが後になって 「この機長がマスクをしているところも、花粉症で苦しんでいるところも見たことがない」という話が広まり一部で問題になっている。当の機長はこの件について、「私はクシャミなどしていない。ある計器のファンクション(機能)についてコ・パイと白熱した議論を交わしたのがたまたま交信に入ってしまったようだ。勝手に花粉症だと誤解され、しかも悪人に仕立てられるとは心外である。私こそ被害者、言わば可愛そうなヒヨコちゃんである」と反論している。

  しかしこの件でこの機長のものとされる交信記録がネット上に流出している(下記リンク参照。問題部分の交信記録は一部以下の通り)。「ファックション! あ~、早く花粉がとんでない所まで飛びたいな~。ファックション! 誰か順番をゆz…ファックション! あ~辛い。辛いな~! ファ~ックション!」 ある航空業界関係者によると、この機長は一部のパイロット、管制官の間で「スギオ機長」と陰口を叩かれ、「スギオ機長の花粉症アピールはガン無視!」というのが暗黙のルールになっている空港もあるらしい。

 

対策は

  旅客機を製造するメーカー側にも花粉症対策の動きがある。望員具社では、くしゃみ、鼻水等花粉症の症状が出そうになるとセンサーがそれを事前に察知してパイロットの口元に素早くティッシュをあてがい、使用済みのティッシュを自動的にゴミ箱に入れるという装置ATSS(自動ティッシュ供給システム)の開発を進めている。またエアボス社でも同様に花粉症の症状が出そうであるとセンサーが判断すると、症状が落ち着くまでの間自動操縦に切り替わり、その間はどんな人的操作も一切受け付けないというシステムを開発中である。両社とも2~3年後の実用化を目指すとしており、花粉症に悩む一部のパイロット達から熱い注目を集めている。

  空の安全と人間関係に深刻な影響を及ぼしかねない花粉症問題に受け、先日運輸安全委員会では「SH対策室」(スギヒノキ花粉症対策室)を新たに発足させ、花粉症問題に様々な角度から取り組むことにした。ところがこの対策室の名称に関して「我々ブタクサ花粉に苦しむ者たちを蔑ろにしないで欲しい!」、「イネ科の花粉症患者である我々をマイノリティーとして切り捨てるとは言語道断、極めて遺憾である」、「この名称は我々への当てこすりのつもりか!(杉檜航空)」等批判が相次ぎ、スギヒノキ以外の花粉症に苦しむ乗務員らが会社組織を越えて連携し国交省前でデモ活動を行い、抗議のストも辞さない構えを見せるという事態にまで発展するなど、改めて花粉症問題の深刻さが浮き彫りとなった。このため同対策室は急きょ名称を「SK対策室」(全ての花粉対策室)に変更するとともに、室長をスギ花粉症患者のS氏からブラジル原産のアリストロキヤ・ ギガンティアの花粉症患者であるA氏に変更する異例の人事を行った。

  同対策室が現在モデルケースにしようと注目しているのは木区場理航空である。同社ではパイロット1人1人について、花粉症かそうでないかの情報を集め、花粉症である場合、「軽微」、「中程度」、「重症」の3ランクに分け、極力花粉症クルーが重なってしまうことがないように、特に「重症」のパイロットには花粉症でないパイロットとコンビを組めるよう乗務スケジュールを調整して一定の効果を挙げている。これは同社の「クルーの良好な関係は安全運行にとって極めて重要である」との強い理念に基づくものであるが、同社では花粉症の症状に留まらず、パイロットの出身地、趣味、特技、性格、果ては好きな動物から嫌いな食べ物まで乗務スケジュールに反映させ、どうしても相性の良い組み合わせが出来ない場合は欠航の措置を取るほど徹底しており、一部で「行き過ぎだ」との批判もある。同対策室はこの木区場理航空の例を一部改善した形で普及させることが出来ないかどうか、各航空会社の担当部署と協議している。

  航空会社による花粉症問題については木区場理航空以外にも各社で様々な方策が試みられているが、その中の一つ、尾塩木航空のやり方はユニークだ。同航空会社ではこの時期なにかにつけて「自分は花粉症なので~」 という言い訳が余りに目に余るため、「花粉症のせいでミスをした場合、翌日の乗務の際は強力な薬を投与する。ぷっとい注射をお尻に刺す必要があるからそのつもりで」と通知したところ、花粉症を言い訳にする乗務員が消滅した。このため同社は、「これは航空界の花粉症問題を解決した初の画期的な事例である」として来月開催される世界航空学会で発表する予定にしている。

広島空港で激しく機首を上下させる杉檜航空(SHAIR800便)の動画→    
極悪航空(WAL)スギオ機長のものとされる交信内容→(問題の部分は1:25から)    

*明日の特集記事は、
 客室乗務員の花粉症問題「航空パニック! 高度一万メートル、その時客室では…信じられない花粉の恐怖!」です。


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コメント 9

おろ・おろし

いつも楽しませていただきありがとうございます。

>アップロード日: 2006/10/09

これは、YouTube側の間違いですね!


私にとって今年の一番ネタは、
夢の中で、A350XWBに乗ってるのかな?
http://www.au.kddi.com/zzz/?sid=we-so-fb-0001

by おろ・おろし (2013-04-01 19:28) 

Takashi

この通信社、まだ頑張っていたんですね。
航空会社のウラ側を知ってしまったような。。。
あー、明日の記事も気になるー。

極悪航空(WAL)のところで吹いてしまいましたよ。
by Takashi (2013-04-01 19:53) 

tooshiba

毎年のこの日の作り込みっぷりには、敬意を抱かずにはいられません。( ̄ー ̄)bグッジョブ!!

次は、「空気(水素?)を燃やすことで燃費が3分の1に!」みたいな、画期的なエンジンのネタとか。
あとは・・・「南の島行きのとある航空会社の便のCAさんは水着で業務に就きますよ!」みたいな、艶っぽいネタとか?

明日以降の平常の記事では、真面目モードだと思いますが、毎回“とりさんの本気”が読めるので楽しみにしております。
by tooshiba (2013-04-01 21:43) 

miffy

今年はどんな記事かな?と楽しみにしていました^^
お忙しい中長編ご苦労様でしたm(__)m
by miffy (2013-04-01 23:14) 

夢空

しっかり・・・・(^_^;)
真面目に呼んでました(~_~;)
by 夢空 (2013-04-02 11:41) 

an-kazu

>航空ジャーナリストのT氏

それってもしかして( ̄ー ̄)ニヤリ
by an-kazu (2013-04-02 23:45) 

とり

皆様 コメント、nice! ありがとうございます。m(_ _)m

■おろ・おろしさん
>アップロード日: 2006/10/09
アレ? おかしいなあ。先月のトラブルなのに。。。
auって面白いことしますね~。
(_ _)ノ_彡☆ギャハハハ バンバン!

■Takashiさん
この通信社、年に一回しか働きません。
どうして成り立っているのかはナゾです。

■tooshibaさん
>“本気”
まさに仰る通りです。

■miffyさん
今年はイマイチでしたね。お付き合いありがとうございました。

■夢空さん
真面目に読んじゃいましたか^^;

■an-kazuさん
イメージは次の記事のコメに登場するtakkunさんでした。
by とり (2013-04-03 07:02) 

鹿児島のこういち

花粉症はシャレにならないから、こんな事もありえるかな(^▽^(^▽^*)
今年は、耳鼻科での早めの薬とマスク着用で、毎日すっきりと過ごしております(^O^)/
by 鹿児島のこういち (2013-04-04 22:37) 

とり

■鹿児島のこういちさん
この辛さはなった人しかわかりますまい。
早目がポイントらしいですね。
スッキリでなによりです\(^o^)/
by とり (2013-04-08 05:43) 

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