愛知県・稲永新田の水上機飛行場跡地 [├国内の空港、飛行場]
2023年5月訪問 2023/8更新
1/25000「蟹江」大正9年測図・大正13.7.30発行「今昔マップ on the web」より作成
鹿児島のこういちさんからのご指摘で、記事を全面的に修正しました。
詳しくはコメント欄をご覧ください。鹿児島のこういちさんありがとうございましたm(_ _)m
愛知県名古屋市港区には大正時代、愛知時計電機の水上機飛行場がありました。
資料:A 報知新聞社 編『報知年鑑』大正15年,報知新聞社,大正13-15. 国立国会図書館デジタルコレクション(参照 2023-05-11)(183コマ)■
これは国立国会図書館デジタルコレクション「報知年鑑 大正15年」
「本邦民間飛行場調〔大正14・8調〕」の一部。
資料:B 報知新聞社 編『報知年鑑』大正16年,報知新聞社,大正13-15. 国立国会図書館デジタルコレクション(参照 2023-05-11)(225コマ)■
もう1つ、こちらも同じく国立国会図書館デジタルコレクション「報知年鑑.大正16年」
本邦民間飛行場調〔大正15.8〕の一部。
時期 | 管理人 | 使用者 | 種類 | 位置 | |
資料:A | 大正14.8 | 愛知時計電機株式会社 | 水上 | 名古屋市南区稲永新田地先名古屋港水面 | |
資料:B | 大正15.8 | 青木鎌太郎 | 水上 | 名古屋市南区稲永新田地先(名古屋港内) |
2つの資料をまとめるとこんな感じ。
資料:Bの使用者である青木鎌太郎氏は愛知時計電機の社長さん。
そして位置については、「名古屋市南区稲永新田地先」まで同じ。
このことから、この2つの資料は同一の飛行場を指していると思います。
ではドコにあったのか。
ということになるのですが、残念ながらネットではこれ以上の情報がないため、
オイラの独断で探すことになりますのだ。
資料にある位置情報としてそれぞれ、
・名古屋市南区稲永新田地先名古屋港水面
・名古屋市南区稲永新田地先(名古屋港内)
とあります。
上に貼った大正9年測図の地図に大きく「區南」とある通り、
当時ここは名古屋市南区だったのですが、名古屋市南区は昭和12年に港区になります。
そして当時この周辺は広く「稲永」でした。
ということで、この辺りの海面が離着水エリアに設定されていたのではないかと。
車道部分を含め、道路の右側は当時海でした。
この道路の右側から沖に向って離着水エリアだったと思うのですが…
愛知県・稲永新田の水上機飛行場跡地
稲永新田の水上機飛行場 データ
設置管理者:青木鎌太郎
種 別:水上飛行場
所在地:名古屋市南区稲永新田地先(名古屋港内)
座 標:35°05'17.5"N 136°52'09.6"E
(座標はグーグルマップから)
沿革
1925年 この頃愛知時計電機の水上機飛行場があった
関連サイト:
ブログ内関連記事■
これって、陸地には何も無いんじゃないかな?
新田先名古屋港水面ってことは水面なんじゃない?
例えば、前回のもしかして、クレーンで下ろすみたいな、
又は、荒子川を使って工場から名古屋港まで曳きだすとか。
自分の記憶違いでなかったなら、~~先・・・って地番は
確定している地番に接する、確定していない地番だったような覚えなんだけど、
いかんせん、よく覚えていないです(;^ω^)
by 鹿児島のこういち (2023-08-22 16:37)
■鹿児島のこういちさん
鹿児島のこういちさんご指摘通り、この資料は2つとも陸上の水上機基地の指すのではなく、
港内水面上の離着水エリアを指しているのだと思います。
なんか、「基地のことを扱っているのだ」と思い込んでました。
週末に記事訂正します。
ご指摘ありがとうございました。
by とり (2023-08-23 05:09)