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石川県・松波飛行場跡地 [├場所]

   2015年7月訪問 2021/12更新  


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撮影年月日1947/11/06(昭22)(USA M631 113) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)

石川県能登町松波にあった「松波飛行場」。

■「能登松波郷土事典」の中で、

「今の石川県畜産総合センターの敷地内に、太平洋戦争末期にオートジャイロの飛行場が設置され、暁部隊の兵員が駐在し本土防衛に当たった。ジャイロは10機ほど、隊員は萬福寺と松岡寺に宿泊した。」

という記述があります。

ここは非常に珍しいオートジャイロ用の飛行場でした。

オートジャイロは、飛行機ではなく回転翼機に分類され、当飛行場に配備された萱場カ号観測機は、Wikiによれば、

向かい風なら数 mの滑走で離陸でき、無風状態でも30 - 50 mほどで充分という性能を持ち、

着陸はほとんど滑走せずに行う事が可能だった。また、もしエンジンが停止したとしてもオートローテーションで安全に着陸できた。

と記されています。

ということで、飛行機のような大掛かりな滑走路は不要であり、

上に貼った1947年当時の航空写真で石川県畜産総合センターの辺りを見ても、

平坦な場所はせいぜい300m程度でそれほど大きくありません。

ということで、ここは「飛行場」ではなく、「ヒコーキ関連の場所」としてカウントすることにします。

D20_0184.jpg


      石川県・松波飛行場跡地     

松波飛行場 データ
設置管理者:旧海軍
種 別:オートジャイロ用飛行場
所在地:石川県鳳珠郡能登町松波
座 標:N37°20′51″E137°14′31″
標 高:29m
着陸帯:300m?
(座標、標高、着陸帯長さはグーグルアースから)

沿革
1945年08月 1日 オートジャイロ機、高岡市より転進

関連サイト:
田畑義雄軍曹オートジャイロ部隊物語(リンク切れ)   
ブログ内関連記事       

この記事の資料:
能登松波郷土事典


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コメント 4

こけもも:

オートジャイロも使っていたとは。ggってみたら主翼の無い飛行機にローター付けたみたいな機体が見つかりました。カリオストロみたいな洗練されたデザインじゃないのね。
by こけもも: (2015-12-14 11:22) 

とり

皆様 コメント、nice! ありがとうございますm(_ _)m

■こけもも:さん
>カリオストロ
やっぱりソッチを真っ先に思い浮かべますよね。
宮崎大センセーならではのデザインと思います。
by とり (2015-12-14 20:55) 

me-co

「萱場」⇒「カヤバ」と聞いて、コンクリートミキサー車とかサス部品とかのあの会社か!と思わず身を乗り出しました。昔はオートジャイロ(初めて聞きました)なんか作っていたんですね。ふぅ~ん…某S社といい、特装車とヒコーキ、なんらかの関連性がありそうな?なさそうな??
by me-co (2015-12-15 01:54) 

とり

■me-coさん
零戦、紫電改の脚もカヤバ製なんですよね。
記事に含めときゃよかった。
>特装車とヒコーキ
確かにそうですね。
航空機関連技術者が空白の七年期に各分野に散ったのと関係があるのかしらん。
by とり (2015-12-15 04:45) 

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