香川県・善通寺練兵場着陸場跡地 [├国内の空港、飛行場]
2023年12月訪問
撮影年月日1947/09/08(USA M450 40)■
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)
香川県善通寺市、善通寺駐屯地の北約1kmにあった「善通寺練兵場」。
現在は研究所、医療センター等になっていますが、当時この練兵場内に着陸場が設定されていました。
■防衛研究所収蔵資料:「昭和10年11月 刊行 中国及四国地方不時着陸場 水路部」の中に当着陸場の地図があり、
先頭のグーグルマップはそこから作図しました。
精度は低いんですが、おおよそこんな感じと思います。
同資料の情報を以下引用させて頂きます。
善通寺練兵場(昭和10年6月調)
香川県仲多度郡善通寺町
着陸場の状況
高さ 平均水面上約25米。
広さ及形状 本練兵場は東西最大約1粁、南北最大約550米の東西に長き
地域なり・着陸地域は其の東半部図示の長さ東西約550米、幅南北約100米の
東西に細長き長方形地区なり(付図参照)。
地表の土質 沙を混ずる粘土。
地面の状況 地表概ね平坦且堅硬なり・場の西半部には殆ど芝を生ずるも
東半部の着陸地域内及其の付近一帯は禿地にして沙地の地肌を露出す・場の北
西隅付近芝を生ずる地域一帯は起伏なきも若干の凸凹あり地表比較的軟弱なり
・着陸地域内及其の付近一帯は禿地なるを以て夏季炎天続き強風の際は沙塵を
飛揚することあり・降雨の際は地表概して平坦なる為諸処に水溜を生ずるも沙
を混ずるを以て排水概ね良好なり、又霜解け時には地表土質粘土なるを以て局
処的に稍泥濘と為る処あり。
場内の障碍物 着陸地域内にはなし・場の北側略中央部に付近に(原文ママ)軍用建築
物ある森林地帯あり・場の南側東部に高さ約5米の独立樹(松の記念樹)あり。
適当なる着陸方向及着陸上注意すべき点 西南西・前記の際は場の北東外
側に沿う道路の東方に在る高さ約15米の赤煉瓦煙突を右下に認めつつ西南西
方に降下着陸するを適当とす・場の東側南部に在る高さ約7米の並木に注意を
要す。
其の他
本練兵場は航空各部隊の飛行基地として屡使用す。
赤マーカー地点。
着陸場方向。
着陸場方向。
香川県・善通寺練兵場着陸場跡地
善通寺練兵場着陸場 データ
設置管理者:陸軍
種 別:着陸場
所在地:香川県仲多度郡善通寺町(現・善通寺市仙遊町)
座 標:N34°13′47″E133°46′25″
標 高:25m
着陸場:550mx100m
方 位:07/25
(座標、方位はグーグルアースから)
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この記事の資料:
防衛研究所収蔵資料:「昭和10年11月 刊行 中国及四国地方不時着陸場 水路部」
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