SSブログ

苫小牧飛行場跡地 [├国内の空港、飛行場]

   2023年7月訪問  



無題h.png
撮影年月日1944/10/15(昭19)(91ハ C1 2) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)


北海道苫小牧市、苫小牧港のすぐ西側に、陸軍の「苫小牧飛行場」がありました。

■防衛研究所収蔵資料「陸空-本土防空-48飛行場記録 内地(千島.樺太.北海道.朝鮮.台湾を含む) 昭19.4.20第1航空軍司令部」

に1/7,500の要図があり、先頭のグーグルマップは、この要図から作図しました。

恒風は、冬:北西、夏:西南と書き込みがありました(共に滑走路方向)。

情報にも出てくるのですが、1,000m級滑走路を2本も有しているにしては、

かなり狭い範囲に押し込められ、拡張の余地のない飛行場です。

というか、諸施設、線路、海岸道路に囲まれた範囲内で、

恒風を考慮に入れて敷地内を目一杯滑走路にしたら、必然的にこうなると思います。

資料の情報を以下引用させて頂きます。

位置
北海道勇払郡苫小牧町
滑走地域
整地転圧完了しありて中型機以下の使用に適す
施設
掩体九機分完成しある外施設なし
気象
恒風夏季西南風、冬季北西風を主とす
冬期間は降雪量少く雪踏することに依り使用し得
交通
苫小牧駅より約二粁にして自動車通過容易なり
其の他
東部に工業学校及日高線 西部に国民学校在り
拡張不能なり 尚是等建築物及電柱は飛行場他
積狭小なるため離着陸に注意を要す

■新千歳市史通史編上巻919pにも、

苫小牧
一一〇〇x二〇〇 転圧舗装
一〇〇〇x二〇〇 転圧舗装+無蓋掩体壕9
(市立苫小牧東中、総合体育館一帯)

とありました。


DSC_1104_00001.jpg


赤マーカー地点。

滑走路方向。

目の前にババーンと体育館が。


DSC_1115_00001.jpg


青マーカー地点。

滑走路方向。



     道央・苫小牧飛行場跡地         
苫小牧飛行場 データ
設置管理者:陸軍
種 別:陸上飛行場
所在地:北海道勇払郡苫小牧町(現・苫小牧市末広町)
座 標:42°37'56.9"N 141°36'43.1"E
標 高:9m
滑走路:1,100mx200m(07/25)、1,000mx200m(14/32)
(座標、標高、方位はグーグルアースから)

関連サイト:
ブログ内関連記事  

この記事の資料:
新千歳市史通史編上巻
防衛研究所収蔵資料「陸空-本土防空-48飛行場記録 内地(千島.樺太.北海道.朝鮮.台湾を含む) 昭19.4.20第1航空軍司令部」


コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

メッセージを送る